乱読という読み方の意味とメリット

乱読

乱読は手あたり次第に、本を読むことです。読書量も増えます。

人と会うことが多い方にはぜひ乱読をおすすめします。

乱読することで、世界中のことに関心が向き、世間の様々な事に対し広い知識情報を持つ人になれます。

社内社外問わず、人とのコミュニケーションが多い仕事の方にはぜひ乱読をおすすめします。自分の仕事を助けてくれます。

目次

乱読という読み方の意味とメリット

乱読1

乱読するとはどういう事なのか?まずはその意味を確認してください。

乱読とは?読み方と意味

乱読の意味とは、ジャンル等にもこだわらず、むやみやたらと、いろいろな本を手当たり次第に読むことです。

しかし読書の種類として、乱読することには必要性があります。乱読には、狭く深く掘り下げる場合と広く浅く広げる場合があります。

狭く深くとは、著者やジャンル、あるいは一つのキーワードに集中して、次の本を選んでいく方法です。「著者◯◯の本は全て読み切った」なんていう読み方です。

広く浅くは、後述する効果でさらに触れますが、著者名やジャンルはこだわらずに、次々に新刊を読むとか、ランキングに登場する本は全部読むなどの方法で、読む分けですから、知らない世界への読書の幅が広がりやすいです。

ですので、どちらの方法にしても乱読をするということは、あらかじめ具体的な方針や期待を持たずに住み進めることになります。

乱読家(乱読派)と言われると

乱読家のことを英語では、random readingの他に、ここでは控えておきたい言葉が当てられており、ガツガツ貪り食う人の他に、良くないイメージもあります。

何かの知識を得たい、学びたい、知りたいなどという目的や方針を特に決めずに、とにかく手当たり次第に読むのです。「乱読」の「乱」には、「みだり」「みだら」などの意味も含めて見られている節があり、イメージが良くないのかもしれません。

ですので、乱読家や乱読派を自称する場合は問題ありませんが、誰かに言われると微妙な気持ちになるかもしれません。

手当たりしだいに読むということは、たくさん読むということでもあります。その点においては「多読」と共通点があるともいえます。

乱読と濫読の違い|類語・反対語・対義語

乱読と濫読は、同じ意味です。元々は、濫読が使われていたようですが、新聞で「乱読」に書き換えられたものです。

乱読の反対語(反対の意味の言葉)は、「精読(せいどく)」です。精読は、細かいところで、注意深く読むことです。

また、対義語は、意味が対(つい)になる語です。「精読」「熟読(じゅくどく)」です。熟読は、精読して、その結果内容を深く読み取ることを指します。

そして、濫読の類語(意味が似ている言葉)は、「多読」「読みあさる」「手当たり次第に読む」「併読」等です。

乱読と多読の違い

多読とは、言葉通りたくさん読むことです。多読も乱読もたくさんの本を読むという意味を指していますが、多読がたくさん読むことを示し、乱読には手当たり次第に読むというニュアンスが加わります。

つまり乱読には極めるというよりも広く浅い読書という印象があります。そのため乱読をしないようにすすめる説もあります。知識情報が広く散らかっている状態になるからです。

しかし仕事によっては浅くても広い知識を持っていることが有益となる場合もあります。例えば営業職のように、コミュニケーション能力が成果に大きく影響する仕事の場合、商談相手との交渉チャンネルは多いほど有益になります。また戦略構築やマーケティングの仕事をしている場合も対象となる商品以外の知識情報を持っていることは、有益に働く場合が少なくありません。

手当たり次第の乱読は、その知識情報がいつ役立つかわかりませんが、間違いなく知識情報のストックが増えていくことは有益となります。

乱読の効果は商談を成功させやすくするメリット

読書の効果を考える場合には、目的の考え方によって、得られる効果がメリットとなるのかどうかが左右されます。

乱読の効果

手当たり次第にというと言葉の印象は、必ずしも良くありません。しかし、読書の効果として考えると、乱読では次のような効果が得られます。

・知識が広くなる
・違う視点から見られるようになる

乱読の効果として得られる知識は、浅いかもしれませんが、広くなります。取り入れる知識情報が広がるのですから、さまざまな人と話題を共有共感できることにつながります。

また、違う視点から見られるようになるとは、複眼的に見られることであり、仕事には重要な要素です。物事の見方が一方向からしか見ていない単眼思考では、深めることはできますが、見落とすことが増えます。

乱読は、特に社会人がビジネス書を中心として読書をすすめて、広く知識情報を得たいと考えて読むのにおすすめの読み方です。

乱読のメリット

乱読のメリットは、乱読効果から得られる浅いけども広い知識によって、コミュニケーションを助けてくれることです。

コミュニケーションの相手が話す言葉や持ち物などに、自然に情報を共有共感することができます。もしその場が顧客との商談や取引先との交渉の場面であれば、雑談で共感することで、商談や交渉はスムーズにまとまるはずです。

詳しくなくとも、知っているかどうかの違いは大きいです。乱読効果で、相手が話すことや趣味、持ち物や置物などについて、知っていれば共感する事が増えます。共感できる情報をもっていれば、商談や交渉事はスムーズになり、成功率が上がるというメリットがあります。

また、日常業務やプロジェクトの進行の中で、想定の出来事が起こることはよくあることです。気づかずに放置すれば問題に発展します。

しかし、複眼的思考による、ものごとの見方を別の角度からも見ることができることで、問題に発展してしまったことや、問題の芽の段階でも、気づくことができ、素早い対処やヒントを見つけることができる人になります。

乱読のやり方|乱読のすすめ

乱読のやり方と言いましても、読み方自体は、その人なりに読みやすい黙読や高速音読や速読などの中で、選択すればいいでしょう。

乱読や併読は、読書量を増やすにはとても有益な読み方です。

普段は、通読や速読で、目を通しておき、誰かに会う場面で、相手方と共有共感できそうなジャンルの本を部分的に熟読すると有効です。乱読も合わせ、状況に応じて使い分ける読み方がおすすめする有益な方法です。

乱読は、普段から行っておくことで、浅く広く勉強している状態を作っておけます。つまり、さまざまなチャンス情報に対して、アンテナが立っている状態です。

何かのチャンス情報がアンテナに触れた時には、乱読によって、下地が少しある状態ですので、集中的に精読して数冊読み込めば、すぐに十分な状態でチャンスに対応できるでしょう。

まとめ

基本的に、本の読み方に関して、どの方法が良いということはなく、あくまでも目的によるものです。本を読んだ数も同様です。

速読のスピードが一定以上になれば、読書量は増えるでしょう。しかし目的がないと、脳に読書の記憶が残っていない状態になってしまいます。かといって、1冊の本を読み取るのに、1ヶ月もかけているようなら、最初の方には何か書かれていたのか、通常は覚えていられるものではありません。

目的次第で読み方の有効性は大きく変わります。

多方面に、アンテナを張って、いつでもどこでもビジネスをと考える人に乱読はお勧めです。

世界のどこかに自分を刺激するものがある、あるいは世の中の何かのジャンルが自分を刺激してくれるかもしれない、と考える人にも、乱読はおすすめです。

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