総務省統計局によれば、国内の書籍新刊出版数は、令和元年までに約71,000冊〜75,000冊を推移(減少)しています。
想像もできないほどの数ですが、多くの書籍が一時的なブームの中で、読まれなくなっていく中で、長きにわたり読み継がれていく本があります。
特にビジネス書の中に、数10年前に出版されて、いまだに書店の平積みに置かれる名著と言われる本もあります。
当記事では、読み継がれるビジネス書の名著を厳選して紹介します。
目次
ビジネス書の名著は時を超えて読まれ続ける
ビジネス書は、出版された時期が本の内容に反映されている書籍もありますが、何年経っても変わらないビジネスの原則に沿った内容のものもあります。
出版された時期にこだわらずに、名著を味わい、現代のビジネスに活用されると良いです。いわゆる名著として数10年読み続けられていく本には理由があります。ビジネス書を選ぶときに、迷ったら名著から選ぶことです。
世の中のさまざまな技術が進歩しても、人間自体はあまり進歩しているとは感じられません。古い本に書かれている、人の本質に近いところは変わっていません。今の時代でも十分に通用することです。
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7つの習慣
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・ビジネスに限らず家族間においても、自分自身や人との関係性について、見つめ直すことができる名著。
・7つの習慣のうち、一つでも身につけるだけで、考え方や行動に良い影響を受けることができます。
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アメリカで1989年に出版され日本では1996年に出版されました。約30年前に出版され、いまだに書店によっては、平積みに置かれている本です。
全体で500ページほどのボリュームがありますので、ビジネス書としてもかなり厚めの部類に入ります。
自己啓発のジャンルにも入るビジネス書です。
人を動かす
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・人間の原則は何10年経っても変わらないのだと気づきます。世の中はどんどん進化しているのに、人間は進化しないものなんです。
・営業マンには必須の本です。どうすれば顧客に喜ばれるか、嫌われないかがわかるはずです。
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出版されたのは1937年です。人とのコミュニケーションについて、書かれています。もし人間関係に悩みがあるようでしたら、読んでみると、自分の心の中、相手の気持ちについてわかることがあるはずです。
誰もが皆自分が正しいと思っているのですね。
仕事は楽しいかね
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・仕事の価値について書かれている本です。
・軽めの小説のような書き方がされていて、身につまされるようなエピソードが散りばめられており、一気に読み終えてしまうかもしれません。
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出版は1996年。著者は、起業家であり、作家でもあるでイル・ドーテンです。読み終える時には、「よし、頑張ろう」というモチベーションアップさせてくれる本です。
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夢をかなえるゾウ
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・現状に不満を感じていたり、漠然とした成功を願っているような方が読まれるとピッタリハマるのではないかと思います。
・何気にスルーしてしまっている自分の日常の中に、自分を変えるヒントがたくさんあることに気付かされる一冊です。
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シリーズ4まで続いたベストセラーです。シリーズの1作目が一番おすすめです。設定はほとんどファンタジーで、馬鹿馬鹿しく感じる部分もあるかもしれませんが、シリーズが4作まで続いたほど、読み手はそれぞれ何かを感じたのだろうと思われる一冊です。
経営者の条件
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・タイトルは経営者ですが、内容は「優秀になりたい人が読むべき本」です。社長に限らず、平社員であろうと、新入社員であろうとも、通じることです。
・どうすれば、成果を生み出す優秀な人になれるのかが書かれています。優秀になる人にはタイプはないが、共通する習慣があると書かれており、なるほどと感じられます。
・どうすれば、成果を生み出す優秀な人になれるのかが書かれています。優秀になる人にはタイプはないが、共通する習慣があると書かれており、なるほどと感じられます。
1966年の出版ですが、今の時代に通用する一冊です。「マネジメント」で一般的にも有名になったピーター・ドラッカーの著書です。原題は「ザ・エフェクティブ・エグゼクティブ」です。ですので、社長ではなく、影響力があるエグゼクティブを目指す人は皆読むべき本です。
ブルーオーシャン戦略
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・マーケティングや戦略を考えるには必須の本です。新規事業に限らず、既存事業であっても、ビジネスの今後を考える上で、とても役立つ一冊です。
・ライバルとの競合をするかしないか、マーケットはどこにあるのか、顧客は誰で、どうすれば競合せずに事業ができるのかなど、マーケットや顧客に対しての気づきを得られます。
・ライバルとの競合をするかしないか、マーケットはどこにあるのか、顧客は誰で、どうすれば競合せずに事業ができるのかなど、マーケットや顧客に対しての気づきを得られます。
2005年にW.チャン・キムとレネ・モボルニュの共作として出版。経営戦略についての書籍ですが、現場の営業戦略・販売戦略にも十分通用します。ブルーオーシャンとレッドオーシャンが分からずに、利益が上がらない不毛な戦いをしているビジネスやマーケットからは撤退すべきなのです。
原因と結果の法則
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・タイトルからはごく当たり前のイメージを持たれると思います。読んでいくと、ややスピリチュアルな印象さえ感じるかもしれませんが、現実的には真理なのだと感じられるでしょう。
・自分の周りで起きていることは、全て自分の行動に原因がある結果であることに気づきます。
・自分の周りで起きていることは、全て自分の行動に原因がある結果であることに気づきます。
この本の初版はなんと100年以上前の1903年です。少し大きめの書店では、いまだにコーナーさえあります。非常に多くの成功哲学の原点です。読み始めるとあっという間に読み終わるほど、薄い本ですが、得られるものは、非常に大きいです。
マネジメント
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・「もしドラ」で有名になってしまったドラッカーの著書であり、マネジメント理論の原点でもあります。マネジャーが管理する人だとするのが、間違えていた認識だったと気づきます。
・なんのために組織があり、自分は何をするべき存在なのか、気づける一冊です。
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1979年に出版されています。2009年に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」ヒットしたことで改めて注目をあげた書籍です。マネジメントとは、成果を生み出す仕組みを作り上げることが仕事であることに気づきます。
影響力の武器
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・消費者の行動心理を理解できる。営業や販売の仕事をしている人は、読むべき一冊です。顧客の心理を知らなければ、買ってもらえることはないからです。
・今は物がないから購入する時代ではないわけですから、消費者心理を動かすことができなければ、売れません。消費者の心のメリットを動かす方法を見つけるヒントになります。
・今は物がないから購入する時代ではないわけですから、消費者心理を動かすことができなければ、売れません。消費者の心のメリットを動かす方法を見つけるヒントになります。
初版は1984年です。消費者側の視点で読むと、買う気がなかったはずなのに、買ってしまった経験と重なるはずです。飲食も含め、小売に関係する人はたくさんいると思いますが、皆読んで、ヒントにすべきです。
なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学
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・お店をやってる方には必見です。顧客の動線や視線の動きを知ることが、リアル店舗にはとても重要であることに、気づかせてくれる一冊です。
・この本に書かれているノウハウは、スタバやGAPでも活用されており、筆者も活用していました。
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2001年が初版です。タイトルの後半に、「ショッピングの科学」とありますが、まさにそのままです。消費者のショッピングを科学として分析しています。リアル店舗で仕事をされてる方なら、必ずヒントが見つかるはずです。店舗の方が良いと思っていることは、消費者からは必ずしもそうは見えていません。
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