本の読み方には音読や黙読など本の読み方には音読や黙読など、たくさんの方法があります。
どの方法が効果的なのかは、読書の目的によって違います。
時と場合によって、読み方を変えてみることで、より効果的になる可能性があります。
本の読み方の種類|効果的な方法は目的によって違う
本の読み方や読書方・読書術と呼ばれる本の読み方に関する方法は、たくさんあります。
それぞれ使う場面での目的が違います。
場面に応じて意識的に使い分けると、脳が活性化してる気がしてきます。
本の読み方|速読は効果的か
速読の目的は「早く読む」ことにあります。
速読の方法はいくつかあります。
・目の動きをコントロールする方法
・斜め読み・拾い読みをする方法
・単語ごとに読み取りをする方法(視読とも言います)
・画像イメージで読み込んでいく方法(フォトリーディング)
・スーパー速読
・瞬読
実は多くの方は、黙読の最中に、頭の中で音読をするという方法で読んでいます。この脳内の音読を止めるだけでも速読の効果は感じられます。
視読だけでも
速読は難しそうだが、今より早く読めるようになりたいと思う方には、「視読」をおすすめします。
まず、黙読しているのに頭の中で声を出している方は、頭の中の音読をやめることです。
次に読む文字の横に指やペンを置いて滑らせながら文字を追いかけながら読んでみてください。
次のステップは文字を単語か文節などの塊ごとに読んでいく方法です。
これらの方法だけでも慣れてくると相当なスピードで読めるようになります。
本の読み方|黙読が効果的なのは読解力
黙読は、文字通り声に出さないで読む方法です。
黙読は音読よりも読書スピードが上がります。ただし、音読から黙読へと移行した段階で、口では発声していないものの、慣れないうちは、頭の中で音読するように覚える場合があります。その後もその読み方に慣れて残ってしまう人もいます。
目で読む方法へと移行していかないと、本を読むのが遅いという悩みを持つようになってしまいます。
じっくりと読みたいときの本の読み方は精読
黙読や速読のように速く読む必要がある場合に役立つ読み方もありますし、反対に1文字ずつ丁寧に読んでいきたいという場合があります。
そんな場面では、精読や熟読が合います。精読とは、細かいところで丁寧に読んでいく方法です。熟読は、一文字ずつ理解しながら、深く考えて読んでいく方法です。
積読も読み方の一つ
積読とは、読まないままに積まれたままになっている状態のことで、読み方ではないと思われる方が多いと思いますし、お金の無駄だと思われる方もいます。
実は、積読される方は、一般的に読書家と言われるたくさん本を読む方に多いのです。
積読をしておかないとチャンスロスになるという考えがあります。
また、本を積み重ねるには、効果的な積み方があり、科学的な根拠に基づいているのです。
朗読と音読は似ている読み方でも効果は違う
朗読も音読と同じように、声に出して読む読み方です。
音読は自分の理解や脳への刺激のための読み方ですので、誰かに聞かせるために、声に出すわけではありません。
しかし、朗読は必ずしも目の前に誰かがいるとは限りませんが、誰かに読み聞かせる前提で読み上げる方法です。
朗読の読み方を続けていると、話し方に良い影響があります。
滑舌が良くなり、相手に聞こえやすいように意識が働いていきますので、仕事で話す場面がある方には、大いに効果的な方法となります。
輪読は最速で本を理解する方法
輪読はあまり一般的な読み方ではないかもしれません。
数人の人が順番に1つの本を読んで、内容の理解について、後日意見を交わします。
おかれている環境によって、やり方は少し違う場合もあります。
問題は順番に読んでいくことが、スケジューリングされていることです。そして、読み終えるまでの時間は長くは設定されていないので、読書スピードが遅い方は結構大変です。
後日の意見交換は、会うことが可能でない場合は、レポートを提出し、全員で回覧します。自分の遅れが人の迷惑になることも考えられ、筆者の経験ではかなり大変だった記憶があります。ただし、本の理解度については速いですし、違う意見を交換することも面白いです。
素読は江戸時代からある効果的な方法
素読とは、音読や朗読のように声に出して読む読み方です。しかし素読には他の読み方にはない効果があるのです。
普通に素読をするだけでも脳を刺激する効果があるのです。
素読の特徴は、内容を理解していなくとも良いので、音声を出して読むことにあります。そして、文中に知らない感じが出てきても中断せずに進んでいくことです。
人は読めない感じや知らない言葉にあった時、すぐに調べられる環境がない時、前後関係から意味を推測して読んでいく方法を取ります。
素読の場合、調べられる環境があったとしても、感じや言葉を調べることをせず、読書を中断せずに読んでいきます。出来るだけ早く読み進めるのです。
通読とは一通り目を通す読み方
通読とは、精読と同じように最初から最後まで読み通すことですが、ざっと目を通す、一通り目を通すという意味合いで使われる言葉です。
浅い読み方を意味する場合に使われることが多いです。
乱読はこだわりなくなんでも読む
乱読は手当たり次第によむという、一見あまり良くなさそうな読み方です。しかし、読書量を増やしたり、浅く広くさまざまなジャンルに関心を持つことで、仕事柄いろいろな業界や立場の人と会うとか、営業の仕事の方なら、相手との共有共感を考えると、おすすめの読み方と言えます。
耽読とは?どんな読み方
夢中になって本を読むことを読みふけると言います。漢字で書くと「耽読」となります。
時間を気にせずに夢中になって読み込んでいる様子などを表します。ただし個人的な状態であり、何時間以上だから耽読というというような表現はできません。
ただイエール大学の興味深い資料に、「読書と長生きの関連性」という論文があり、1週間に3時間半以上の読書をする人は、その12年間の死亡率が低ったという記録があります。長いほど、死亡率はさらに下がったということです。
多読は本来はたくさん読むことだが英語の勉強法として知られる
読書術としての多読は、本をたくさん読むという意味であり、乱読に少し似ている意味があります。
今多読といえば英語の勉強法としての多読がよく知られています。少し英文レベルを下げた文章や洋書を読みます。途中返り読みをしないよう注意をして、途中でわからない言葉があっても辞書を弾かずに読んでいきます。わからない言葉は前後から意味を推測します。
この繰り返しで、英語脳が鍛えられていきます。
遅読は悪くない
本を読むことで劣等感を感じているなら、意味ないことだと認識してください。
確かに、試験問題を読む場面など、早く読める方が良い場合もあります。しかし普段の読書においては、速く本を読めること自体にそれほど大きなメリットはありません。
なぜなら速読を身につけたという方に、本に書いてある内容について質問をしても答えられないからです。つまり読み終えたが、覚えていない・理解していないというケースが多いからです。
そもそも読書の目的は、知識情報を得て、仕事や生活に役立てることです。速く読むこと自体は目的ではありません。
本の読み方の目的は他にも
本の読み方の目的について紹介してまいりました。読書の目的と考えてみると、答えは変わってきます。
知識を得ることを目的と考えると、目次から読む方法がいいでしょう。必要な部分だけを読むという「拾い読み」の読み方です。早く答えを見つけたいとき、知りたいことが具体的な場合には、とても有効です。
読書経験が少ない方が、より深く読み込む場合には、同じ本を3回精読する読み方がお勧めです。
また時間とお金をロスしたくない人は、先に「要約」を読んで買うべき本を絞り、本書を購入する読み方です。本書を読む段階である程度内容を知っているので、復習のように頭に入ってきますので、理解度レベルは高くなります。
まとめ
本の読み方は、実にさまざまな読み方があります。
会話の中で使用される言葉として、読み方ではなく、状態を表現する言葉としての使い方もあります。
また、読み方によって、脳を刺激する効果があったり、話し方が上手になる効果のあるものや理解度が深くなる効果の読み方まであります。
ケースバイケースで読み方を試してみると、脳の刺激にもなり、これもまた良い効果となります。
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