ビジネス書を小説のように読んではいませんか。
ビジネス書にはビジネス書に最適な読み方があります。
小説のように読んでいるだけでは、ビジネス書が好きでも仕事にいかせない残念な人になってしまいます。ビジネス書の読み方が最適化されれば、仕事で成果が出たり、困難を乗り越えられるヒントになったり、うまく進むようになります。
ビジネス書の読み方を最適化すれば仕事もうまくいくようになる
ビジネス書を読む人は多いですが、具体的な目的を決めて読んでいるでしょうか。
それとも全般的な知識情報を得る目的で読んでいるでしょうか。
ビジネス書は読み方を目的に最適化することで、仕事で成果をだしたり、問題解決ができるようになります。続けていけば、周りの評価と上司の評価が変わります。
多分、出世もして給料も上がります。
しかし、一方ではビジネス書を好きで読んでいるのに、仕事に活かせていない残念な読み方の人もいます。
ビジネス書の読み方を間違えているかも
最初にビジネス書を手にとったとき、「仕事に役立つように勉強をする」という意識が少なからずあったはずです。
もしビジネス書を読んだことが、仕事に役立っていることがなにもないとしたら、読み方を間違えているのかもしれません。
ビジネス書の読み方の前に選び方
ビジネス書を選ぶときに何を基準にしていますか?リアル店舗で書棚に向かい、本のタイトル、著者、帯情報など本の外観から得る情報もあります。書評サイトやオンライン書店の口コミや星の数を参考にする方法も有ります。
ビジネス書の選び方は、大きく分けると2つあります。1つは、現在仕事で壁になっている問題に関連するテーマに基づいて解決策のヒントを得るために選ぶという方法です。口コミ内容や星の数が参考になります。ただ、あくまで他人の主観でつけられている評価です。
自分が同じ感想を持つのかは分かりません。ですので、あくまでも参考レベルです。
もう1つは、自分の教養を深めることにフォーカスするために、事前情報なくして無差別に目についた本を深く考えずに選ぶ方法です。実際に購入する方法だと、内容が薄い本であったり、既に知っていることしか書かれていない場合に、経済的損失が大きいですから、図書館で試すと良いです。
自分の好き嫌いや事前情報がなく、目をつぶって選ぶ感じの方法です。いつもの自分なら選ばない本に出会う可能性があり、広い知識情報を得ることが出来ます。あるいは、ランキング表示のあるリアル店舗に行って、1位から5位までを買うという方法でもOKです。
ビジネス書を読めない人は
小説は読めるのにビジネス書は読めないという人がいます。
小説は、仕事に全く役立たないということはありません。小説はストーリーを楽しみ、登場人物の心の動きや心象風景の描写などを味わうものです。ですので、人の心の動きや考え、また場面についての知識などが、仕事のなにかの場面に役立つこともあります。
ですので、小説を読むのは良いことです。
一方でビジネス書は読めないということは、書かれている内容に関心がないこと・専門用語や表現が多くなり意味がわからないことなどに原因がある場合が多いです。
また小説とビジネス書の読み方が違うことを理解しましょう。
小説は、物語を楽しむわけですから、1ページ目から読んでいくのが普通です。しかし、ビジネス書は勉強のために読むのですから、場合によっては全体の8割がすでに知ってることで、学びがあるのは1〜2割のページだけということもありえます。
ですので、目次を見て、大事なところ・関心あるところだけを読むという読み方もあるのです。1ページ目から全ページを読まなくちゃいけないという先入観を捨てましょう。
ビジネス書の間違えた読み方=残念な読み方
ビジネス書を読む目的は、ビジネス関連の知識やスキルを得るためです。つまり勉強のために読むのです。読もうとするビジネス書から何を学ぼうとしているのかを目的として読み始めるのが、有効な読み方です。
つまり小説を読むようにして、どんな展開になるのかを、楽しみながら読む読み方とは違うということです。1ページずつ読む読み方は、ビジネス書の読み方としては残念な読み方ということになります。斜め読みや飛ばし読みをするのではなく、必要な部分を読むのです。何が書いてあるのだろうと何となく読んでいくという読み方は、残念な読み方ということになります。読む前に目的を決めましょう。
また「本は同時に10冊読め」というタイトルの本があるとおり、ビジネス書の場合、1冊ずつ読み込んでいくことに意味はありません。その思い込みは2つ目の残念な読み方です。ビジネスに必要な部分は、日々変わる可能性があります。ですので、必要に応じて、必要な部分を読むのです。
ビジネス書のジャンルにこだわることはない
ビジネス書を読み慣れていない方がよく口にするのが、「どのジャンルの本を読んでいいのか、わからない」ということです。
答えから言えば、「ジャンルにこだわらずに何でもいいので読み始めること」となります。今現在なにか仕事上の困難がある方なら、自然と関係するジャンルのビジネス書に目が向くはずです。
営業がうまくいっていないなら、営業関連のビジネス書になりますし、部下との関係性に悩みがあれば、人間関係やコーチング関連の書籍を選ぶはずです。
良くも悪くも関心があるジャンルに関連するビジネス書のほうが、読みやすいことは明らかです。
気になることは特にないということでしたら、読み物仕立てのビジネス書か、ビジネス書の新刊ランキングを参考にしても良いと思います。読み始めていくと、関心を感じてくるジャンルが見つかります。
ビジネス書は読みまくるのが効果的
ビジネス書はとても幅広いので、経済や投資以外にもありますし、「ビジネス」というジャンルにとらわれずに、読書をすすめるのがおすすめです。
ですので、ビジネス書は多読や乱読がいいとされています。多読は文字通り、たくさん読むこと(英語の多読は違う意味)です。乱読は、手あたり次第に読むことです。
仕事上の具体的な問題や困難とする事があれば、その関連を勉強することです。現時点では具体的にはないという場合、広く浅く勉強しておくことが、近未来の自分のためになります。
ですので、ビジネス書は読みまくる方式は、正しい読み方と言えるのです。
本の読み方を変えると
本の読み方変えると得るものが変わります。
何を目的にするのかによって読み方を変えると効果的です。読書は1ページ目から読み始め、最後まで読むものという考え方を一旦横に置きましょう。
本を読んで何を得ようと考えるのかは、もっと柔軟に考えましょう。そしてその目的によって、本の読み方は変えて良いのです。
ビジネス書の読み方を最適化するコツ
ビジネス書を読むのが好きなのに、残念ながら仕事はいまいちできない人は、います。
それは、前述しましたように、ビジネス書を読む目的に気づくとわかると思います。仕事がうまくいくように、上司と部下の関係性がうまくいくようになど、仕事上の問題や困難を解決していく勉強のために、ビジネス書を読むのです。
本を読むだけでは勉強にならないことは、学生時代に十分体験しているはずです。何度も同じ部分を読み込んだり、暗記し暗唱したり、ノートに書いたり、どのくらい覚えたかテストをしたりなど、してきているはずです。
自分にとって、最も有益な方法はなんでしたか。ビジネス書の読み方でもその方法を実行するのが最適化するコツです。
少し違うのは、学生時代の勉強は、現実には体験しないこともあることです。ビジネス書の場合は、現実に起きている問題解決に役立てるということです。
ビジネス書の読み方は目的を明確にしてから読み始める
ビジネス書を読み始めるときには、本のタイトルや帯情報から何を学べるのか、という目的を明確にしてから読み始めることをおすすめします。
タイトルと帯情報でイメージがわきにくいときは、目次まで目を通しましょう。これで学びの目的が明確になるはずです。目的を明確化せずに読み始めるのは、どこに向かうのか分からずにスタートする事です。小説を読むときにはどこに向かうのかを考えながら読むことも楽しみの一つにもなります。
しかし、ビジネス書の場合、大きな目的はビジネスの教養を高めたり、問題解決のヒントを得るためです。本を目の前にしたら、もっと具体的に目的を決めた方が深く読むべきページに集中できるようになります。どこに向かうのかを事前に理解して、読み進めていく方が、ビジネス書の読み方に合った方法です。学びや理解が深くなりやすくなります。
ビジネス書を読むときは時間も決めておく
読み方の集中力を高める方法として、時間を決めて読み始めることをおすすめします。
時間を限定することで、集中力が増します。30分だけ、1時間だけというように、読む時間を決めて読むと集中力は高まります。
脳が集中しやすい時間も決まっていますし、何時までと時間を限定することで、人は集中しやすくなるものです。
ビジネス書の読み方はメモとること
ビジネス書の読み方を最適化する上で、有効な方法の一つは、メモをとることです。
メモのとり方は、2つあります。1つは、自分の仕事に置き換えてメモをとる方法です。もう1つは、抄録といって、部分的に原文のまま抜書きをする方法です。どちらの方法も有効な方法なので、自分似合う方を実行してみてください。
自分の仕事の中で、ビジネス書を読んで学んだことを、実行しなければビジネス書を読んだ効果はありません。メモの1つ目の方法は、まさにメモしたあとで直ぐに行動に移すことができます。
もう1つの抄録する方法は、全般的な勉強のためにビジネス書を読んでいる場合に有効です。なんといっても、単純に書き写すだけなので、読書のブレーキにならないことがメリットです。抄録専用のノートを作って、エッセンスを書き溜めていくのも良い方法です。
ビジネス書の学びを自分の仕事に置き換えて考え実行する
メモの方法の1つ目に紹介した方法は、まさに今、問題ある場合に有効です。
なんとかしたい問題の解決方法のヒントを探すためのビジネス書ということになります。現実の仕事では、社内においても、社外に向けても、何らかの問題や困難が起きているはずです。
中には、原因が自分の手の届かないところにある物事もありますが、自分が考え行動することで解決できることや乗り越えられる困難もあります。
ビジネス書を読んでメモしたことは、行動を起こしてこそ、活用することになります。そもそも、なにか解決のヒントはないかと、ビジネス書を手にとったはずです。
行動を起こすには、覚悟や勇気が必要になるはずですが、頑張る価値はあります。
ビジネス書の重要な部分
ビジネス書を要所だけを読むという方法もあると前述しました。300ページのビジネス書の中に、実は重要な部分は、ほんの数行しかなかった、ということもあります。
では、その重要な部分だけ読めばいいじゃないか、という考えになりそうです。しかし、同じ本を翌年か数カ月後に、再度読むと、重要な部分が変わることがあります。
ここがビジネス書の面白いところでもありますし、100年前の名著と言われる書籍が未だに読まれる理由でもあります。
実際には、重要な部分が変わるのではなく、読んでいる自分がその間に成長しているから起きる現象です。特に、名著と言われる数10年前の著書なのに、未だに書店に並んでいる書籍には、そういうビジネス書が多いです。
まとめ
ビジネス書の読み方は小説とは違います。1ページ目から全ページを読むことは重要ではありません。
社会人が仕事に役立つように勉強を目的として読むのがビジネス書です。また、読み方を最適化するには、メモをとることと、実行する必要があります。ただ、読んでいるだけでは、ビジネス書好きなのに仕事にいかせない残念な人になってしまいます。
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