本の内容を忘れる人は24時間以内に読書ノートを書くべき

本 内容 忘れる

本の内容を忘れるのは、実は普通のことです。本を読んだ直後から20分で約40%の内容は忘れるのです。24時間経ったら約7割は内容を忘れるのが普通なのです(エビングハウスの忘却曲線)。

ところが復習をすると100%に戻る事が大学の研究で報告されています。100%に戻った後は、また忘れますが忘却率は低下します。復習を繰り返すと、忘れる量が段々と低下していきます。

目次

本の内容を忘れる人は24時間以内に読書ノートを書くべき

本を1度だけ読んでも、それだけだと本の内容は段々と忘れます。24時間で約7割忘れるのですから、人によっては本を読む意味がないと思ってしまう人もいるのだと思います。

しかし何度か復習をすることで本の内容は知識として定着するのです。

読んだ本の内容を忘れる人は正常|短期記憶は24時間で7割忘れる

上記に紹介したように、一般的に本を1度読んだだけでは、24時間後には本の内容の大部分を忘れます。ですので、本を読んで数日後に読んだ本の内容を覚えていないとしても悩むことはありません。人の記憶の状態として、ごく普通のことだからです。

読んだ本の内容は一旦「短期記憶」として認識されます。その後何度か復習を繰り返すと短期記憶から長期記憶に変換され忘れない記憶として認識されるのです。復習がされなかった短期記憶は無くなってしまいます。

記憶には短期記憶と長期記憶がある

短期記憶とは一時的な記憶です。この記憶はすぐに消えてしまいます。また記憶できる量は情報の種類によって違いますし、情報同士の関連性やグルーピングによって記憶量は増える事があります。ただし、長い時間は維持できないのです。

対して長期記憶は保存される記憶です。何年も前の出来事などでも覚えている事があるはずです。コレが長期記憶です。しかも長期記憶は覚える情報量の上限がありません。

実は脳の「海馬」と言われる部位が、短期記憶を長期記憶として保存するかの判断をしています。判断の基準は「生きるために必要な情報かどうか」とされています。短期記憶の情報の中で、何度もインプットされる情報は、海馬は必要な情報なのだと判断するというのです。

復習を繰り返すことで、本を読んで得た情報は、短期記憶から長期記憶に移行し保存されるのです。

復習の時期は、翌日と1週間後、そして1ヶ月後が理想的です。この時期を目安に復習をすると本の内容は定着していくようになるのです。復習は何回でも良いです。回数が多いほど忘れる割合が低下していき、長期記憶になるのです。

度々思い出して考えること(良いことも悪いことも)や、すでに長期記憶になっていることに関連することなど、思い出して繰り返し考えていることで、忘れにくくなるのです。

本の内容を忘れる人は24時間以内に読書ノートを書いて1週間後に再読する

本を読んでも内容を忘れるという人は、短期記憶のまま放置してしまったからなのです。本の内容の重要度に応じて、復習を繰り返せば、忘れる事がなくなるのです。

「コレは役立つ事」「重要なこと」と感じる事があれば、早めに復習する事です。目安として24時間以内に復習する事です。20分で40%、1時間で約半分、24時間後には7割以上忘れてしまうからです。

復習の方法は、「読む」「書く」「考える」です。もう一度本を読む事です。重要な部分はすでに知っているはずです。その部分を再読しましょう。

書くことは、読書ノートに感想や要約を書くのです。読むときに抄録しているなら、読了してから24時間以内に、まとめてみましょう。

考えるのは、重要な箇所を思い出して、実際の行動にどう役立てるのか、どこが違うのか、どうやればいいのかなどを試行するのです。

まずは、24時間以内に本の内容を読書ノート(感想と要約)を書いてみてください。1週間後には、同じ本を再読してください。

まとめ

本の内容を忘れる人は、まず24時間以内に読書ノートを書き、1週間後に再読しましょう。その後も、時々再読したり、読書ノートで振り返り、思い出して考えてみるのです。

もちろん全ての本ではなく、「コレは重要だ」「覚えておきたい」と思った本に巡り合ったら、読書ノートに書けばいいのです。1回読んだだけでは忘れるのは普通のことなのです。

関連記事一覧

読書

読書の後でノートにまとめると有益な理由

読んだ本を読書ノートに記録することに意味はあるのか|読書の記録

読書ノートめんどくさいがやり方で効果が大きい|繰り返し読むのと同じ

読書ノートは小説でも書くメリットがある

本の内容を忘れる人は24時間以内に読書ノートを書くべき*当記事

読書ノートのおすすめを選べば継続しやすく記憶に残りやすくなる

読書ノートで復習すれば忘れない|読むだけ書くだけだから忘れる

手書きの読書ノートのメリットとデメリット

読書ノートがアウトプットとして有益である理由とやり方のまとめ

この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

コメント

コメントする

目次