社会人になって読書を始める理由|メリットと効果は?

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社会人になると、仕事や家事などで忙しく、自分自身の成長や趣味に時間を割くことが難しくなることがあります。しかし、自分自身を磨くためにも、趣味や読書を通じて自己成長を図ることは非常に大切です。

読書は、知識や情報を得るだけでなく、ストレス解消やリラックス効果もあることから、社会人になってからも継続的に取り組むことが望まれます。

もし社会人になっても、あるいはすでに社会人でも、自分の昇給昇格や仕事の成果に関心がないという人には、本記事にはお役に立てることは書かれていません。

本記事では、社会人になってから読書を始める理由や、読書のメリット・効果、おすすめの読書ジャンルなどについて紹介していきます。

目次

社会人になって読書を始める理由|メリットと効果は?

社会人 読書 (1)

すでに社会人となっている方ならわかると思いますが、同期入社が何人かいると、誰が出世が早いとか、給料が高いとか、普通の人間なら気になるものです。その2年目3年目のわずかな差は、その後年々開いていきます。そのことを不満に思っても理由までたどり着ける人は経営側の立場や人事部に籍をおいた経験がないとわからないかもしれません。

新卒でも転職でも、評価者はきちんと見ています。見ている部分は、社会人としての基本スキルを持っているかどうかです。最初のうちは、成績とか成果が出せたか、出せないかについては、重要には見られていないはずです。それよりも、読解力・語彙力・文章力・要約力という社会人の基本スキルを持っているかどうかを評価基準として見られています。

社会人になってからの読書の重要性

学生時代や社会人でも若いうちは、読書がなんの役に立つのかわからず、読書をしていたらなにかいいことはあるのか、と思っていると聞いたことがあります。それは、読書といえば、小説を読むことしか知らないからかもしれません。ですので、趣味の延長くらいにしか、考えていないのかもしれません。

しかし社会人になってからの読書には、仕事や人生に関係する重要性があります。例えば以下のようなことがあります。

1)仕事に必要な知識を得るため

社会人になると、仕事に必要な知識や情報を得る必要があります。読書は、専門書やビジネス書などを通じて、仕事に役立つ知識やスキルを身につけることができます。

2)自己成長のため

社会人になると、自己成長をすることが求められます。読書は、新しい知識や情報を得ることによって、自己成長につながります。また、小説や詩集などを読むことで、人間性や感性を磨くこともできます。

3)ストレス解消のため

社会人になると、仕事やプライベートでストレスを感じることがあります。読書は、現実世界から離れて心をリフレッシュすることができ、ストレス解消に役立ちます。

4)コミュニケーション能力の向上のため

社会人になると、コミュニケーション能力が求められます。読書をすることで、新しい単語や表現を学び、語彙力を向上させることができます。また、本の内容を話題にすることで、会話力も向上させることができます。

5)娯楽のため

社会人になると、仕事やプライベートの時間が限られるため、ストレス発散や気分転換のための時間が必要です。読書は、ストレス解消だけでなく、娯楽として楽しむこともできます。

社会人になってから読書をすることのメリット

前述したとおり、社会人にとって読書は仕事や人生のための勉強として重要なものです。社会人が読書によって得られるメリットは、そのまま仕事の成果や評価に関係するものです。例えば、以下のようなことがあります。

1)知識とスキルの向上

読書を通じて、自分が興味を持つ分野や職種に関する知識やスキルを身につけることができます。ビジネス書や専門書、技術書などを読むことで、自分自身の成長につながります。

2)語彙力の向上

読書をすることで、新しい単語や表現を学び、語彙力を向上させることができます。これは、ビジネスや社交場面でのコミュニケーションにおいて非常に役立ちます。逆に不足していれば、上司や顧客が言っていることを正確に理解できず、仕事のミスにも繋がります。語彙力不足の人にありがちなシーンには、「そういう意味だとは思いませんでした」ということがあります。

3)想像力や感性の豊かさ

小説や詩集などを読むことで、想像力や感性を磨くことができます。これは、仕事やプライベートのあらゆる場面で役立ちます。

4)コミュニケーション能力の向上

読書をすることで、新しい知識や情報を得るだけでなく、本の内容を話題にすることでコミュニケーション能力を向上させることができます。ビジネスやプライベートの場面で、会話の内容に深みを持たせることができるでしょう。そしてそれは会話によるコミュニケーションだけではなく、文章やメールの文章力にも影響します。読書をしてない人は、多くの場合、文章力が不足しています。

社会人が読書によって得られる心理的効果・身体的効果

社会人になってからの読書で得られる効果は、前述のメリットがそのまま影響するものです。そして、それ以外にも心理的効果や身体的効果もあります。

1)ストレス軽減効果

読書は、ストレスを軽減する効果があります。読書は、心身をリラックスさせ、ストレスホルモンの分泌を抑えることができます。また、自分の興味を持つ本を読むことで、現実から離れ、リフレッシュすることができます。

2)認知機能の改善効果

読書は、認知機能を改善する効果があります。認知機能とは、理解・判断・論理などの知的機能のことです。読書は、脳を活性化し、記憶力や集中力を向上させることができます。特に、小説や物語を読むことで、想像力や思考力を刺激し、創造性を高めることができます。

3)感情コントロール効果

読書は、感情コントロール効果があります。読書をすることで、他者の視点や感情を理解し、自分自身の感情をコントロールすることができます。また、自分の問題や悩みを共感する本を読むことで、気持ちを整理することができます。

4)健康増進効果

読書は、健康にも良い効果があります。例えば、眠りを誘う効果があり、寝つきが悪い人には良い効果があります。また、読書は、脳卒中やアルツハイマー病の発症リスクを減らすことができます。

5)社会性向上効果

読書は、社会性を向上させる効果があります。読書をすることで、新しい知識や情報を得ることができます。また、読書を話題にしてコミュニケーションをすることで、社交性を向上させることができます。

社会人になってから読書をするためのコツ

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社会人になってから読書をするには、これまでに読書習慣がなかった人の場合などは、メリットや効果を参考にして意識を変える必要があります。

そして継続的に読書をしていくためには、以下のようなコツがあります。

1)読書をする目的や目標を具体的にすることです。何かの能力を向上させるという目的や、時間や量の目標を作ることです。
2)まずは読書に慣れる必要がありますので、最初は興味のある分野の本を選ぶと良いです。習慣になってきたら広い範囲で読むことをおすすめします。
3)読書の時間を作ることです。毎日の生活の中で、通勤時やランチタイム、寝る前などの中で時間を確保するのです。
4)集中しやすい場所を決めることです。
5)読書の記録をつけることです。記録を付けることを面倒に感じるかもしれませんが、意外に重要です。後で振り返ると、自信になり記憶を呼び起こすヒントになります。

社会人が読書の時間を確保する方法

社会人が読書をするために時間を確保する方法は、以下のようなものがあります。

1)通勤時間を利用する

電車やバスの中など、通勤時間を利用して読書をすることができます。電子書籍などのデジタル書籍を利用すれば、スマホやタブレットで手軽に読書ができます。

2)寝る前に読む

寝る前に少し時間をとって読書をすることで、リラックスして心を落ち着かせることができます。また、寝る前の読書は眠りを深くしてくれる効果もあります。ただし、人によっては1ページめで寝てしまう場合もあります。読書量を増やすには向いてない可能性があります。

3)休日の時間を利用する

休日に時間を作って読書をすることで、じっくりと本に向き合うことができます。特に、家でのんびりと過ごす時間を利用して読書をすることで、ストレス解消にもつながります。なんとなく見ているテレビの時間やゲームの時間の中から、30分屋1時間程度の時間を読書にあててください。

4)スケジュールを立てる

仕事やプライベートのスケジュールを立てるときに、読書の時間も確保するようにしましょう。例えば、週に2回30分、週末に1時間など、自分に合った時間を設定することが大切です。

5)読書を優先する

読書を習慣化するためには、読書を優先することも大切です。例えば、スマホやテレビなどの時間を減らし、その時間を読書に充てるなど、自分に合った優先順位を設定することが効果的です。なぜなら、必ず自分自身のレベルアップに繋がるからです。

社会人におすすめの読書ジャンル

仕事に役立つように読書をする。人生に良い影響があるために読書をする。このように考えて読書をしようとする時に、おすすめする読書のジャンルには、いわゆるビジネス書の他に、自己啓発書や小説があります。これらのジャンルには社会人になって読むべき理由があります。

社会人がビジネス書を読むべき理由

ビジネス書を読むことは社会人の仕事に直接影響します。

1)ビジネスに関する知識やスキルを習得できる

ビジネス書は、ビジネスに関する知識やスキルを習得することができます。ビジネスの基礎知識や経営戦略、マーケティングや営業のテクニックなど、ビジネスに必要な知識を効率的に習得することができます。

2)仕事やキャリアに役立つ情報を得られる

ビジネス書には、仕事やキャリアに役立つ情報が提供されます。リーダーシップやコミュニケーションスキル、ストレスマネジメントなど、社会人として必要なスキルを磨くことができます。

3)トレンドや市場動向について学べる

ビジネス書には、最新のビジネストレンドや市場動向が紹介されることがあります。自分自身が関心を持つ業界や分野について、最新の情報をキャッチアップすることができます。

4)自己啓発につながる

ビジネス書には、自己啓発につながる情報やアドバイスが含まれることがあります。自分自身を高め、仕事やキャリアに取り組むためのヒントやアイデアを得ることができます。

社会人が自己啓発書を読むべき理由

社会人が自己啓発書を読むべき理由はいくつかあります。

1)自分自身の成長やキャリアアップに役立つ情報が得られる

自己啓発書は、自分自身を高めるためのヒントやアドバイスを提供してくれます。自分自身のスキルアップやキャリアアップに役立つ情報を得ることができるため、仕事や人生において自信を持つことができます。

2)心理的なサポートが得られる

自己啓発書は、自分自身の考え方や心理面についてのアドバイスを提供してくれます。ストレスや不安などの心理的な問題に直面した場合に、心理的なサポートが得られるため、自分自身を落ち着かせることができます。

3)新しいアイデアや気づき・視野を得ることができる

自己啓発書には、新しいアイデアや視点が提供されることがあります。自分の見方や考え方を拡げることができるため、問題解決能力や創造力が向上することが期待されます。

4)自分自身の目標達成に役立つ

自己啓発書は、自分自身の目標達成に向けた方法や考え方を提供してくれます。自分自身が望む未来を実現するためのアドバイスを得ることができるため、自分自身の目標達成に向けた方向性を見出すことができます。

社会人が仕事や人生のために小説を読むべき理由

社会人になってから苦労するシーンに、上司や先輩あるいは顧客とのコミュニケーションがあります。持って生まれた性質が影響すると思っている人が多いと思います。しかし、読書によって相手への創造力やコミュニケーション力を高めることが出来ます。

1)創造性や想像力を刺激する

小説には、ストーリーや登場人物、描写などが含まれており、読者の創造性や想像力を刺激する効果があります。仕事や人生で新しいアイデアや視点を得ることができるため、創造的な思考力を養うことができます。

2)コミュニケーション能力を向上させる

小説は、登場人物たちが様々な出来事や問題に対してコミュニケーションを行う様子が描かれています。読者は、登場人物たちがどのようにコミュニケーションをとるのかを読み取りながら物語を追うことができるため、自身のコミュニケーション能力を向上させることができます。

3)情緒や感情を理解する

小説は、登場人物たちが様々な感情を経験し、それに対処する様子が描かれています。読者は、登場人物たちが感じる情緒や感情に対して共感し、理解することができるため、自身の感情を理解することができます。

社会人の読書量は平均どれくらい

社会人の読書量に関して、マイナビや楽天などの民間調査を参照(社会人のみを対象とした公的機関の調査がないため)すると、次のような情報がわかります。

・約40%の人はほとんど読書をしない
・月に3冊以上読む人の割合は全体の20%弱程度
・読書をすると答えた人の平均読書量は約2冊

各調査機関の調査対象のサンプル数や期間によって、多少の差異はありますが、概ね上記のように考えられます。

ですので月に2冊読んでいれば平均的です。しかし、当記事では読書をすることで、昇給昇格に役立てることを推奨していますので、少なくとも3冊、早く結果を出したいなら4冊読むことをおすすめします。

毎月4冊も読書をしたら、本にかかるお金がすごいことになる、と言う方がいますが、図書館でいくらでも貸してくれます。

My読書ノートというアプリをスマホにインストールし、近くの図書館を登録しておけば、読みたい本の貸し出し状況は図書館に行かなくても、知ることができます。

社会人の読書は自己成長させ人生を変える

社会人が読書を通じて自己成長を遂げ、人生を変えることができる理由があります。

まず、読書を通じて、新しい知識や視点を得ることができます。これにより、仕事や人生において、新しいアプローチや視野を持つことができます。また、自分が興味を持つ分野の本を読むことで、自己成長のための情報を得ることができます。

次に、読書を通じて、自己理解を深めることができます。自己啓発書や自己啓発的な小説を読むことで、自分自身の強みや弱みを知ることができ、自分を客観的に見ることができます。自分自身をより深く理解することで、自己成長に繋がります。

そして、読書を通じて、モチベーションが上がることがあります。自己啓発書や成功者の自叙伝を読むことで、自分も成功することができるという希望を持つことができます。また、小説を読むことで、ストーリーの展開に興奮し、自分も物語の主人公のように行動したいという気持ちが生まれることがあります。

更に、読書は、ストレス解消につながることが知られています。仕事や人生でストレスを感じたときに、読書をすることで、心を落ち着かせることができます。また、読書はリラックス効果があるため、就寝前に読書をすることで、質の高い睡眠を得ることができます。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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