読書ノートを書いている人は多いです。
ただ読書ノートを続けている目的はもしかすると、それぞれ微妙に違うかもしれません。
読んだ本を記録しログを貯めたい人・重複購入の防止のために記録する人・仕事のスキルアップに役立てたい人・好きな著者のマニアになりたい人・読書の復習に役立てたい人・読書好きの誰かと共有共感したい人・等々、読書ノートを利用している目的は様々です。
また読書ノートの実際の記録方法もバラバラです。超アナログからデジタルまであります。当記事では、その中でオーソドックスな「手書きの読書ノート」にフォーカスして深掘りします。
手書きの読書ノートのメリットとデメリット
様々なきっかけで本を読み始めてくると、読書ノートを書こうとする人が少なくありません。様々な目的で読書の記録や管理、あるいは学習のために読書ノートを書くようになっていきます。
中でも一番手軽な読書ノートの始め方は、好きなサイズのノートとペンを用意して始めることです。パソコンやスマホ・タブレットで管理しているという人も最初は手書きノートがスタートなのだと思います。スタート時点ではいつまで続けるかわかっていないからです。
そして、読書ノートの記録が増えていく中で、そのまま手書きノートで続けていく人と、デジタルツールに移行する人に分かれていきます。中には手書きノートの中で、よりシンプルに進む人と、切り貼りを多用する人に分かれていきます。
手書きの読書ノートのメリット
手書きの読書ノートの一番のメリットは、指先を使って文字を書くことが、脳を刺激しやすいことにあります。
指は第二の脳とも言われます。有名な「ホムンクルスの図(カナダの外科医がまとめた)」では、脳と指などの体の器官が繋がっていることが示されています。
実際に試すと分かりますが、パソコンのキーボードを指でタイピングした文章よりも、ペンで手書きした文章の方が記録に残っていると感じることができます。
手書きの読書ノートのメリットは他にもあります。
1)指先でペンを使い文字を書くことで記憶に定着しやすい。
2)用意するのはペンとノートだけ。
3)ノートを広げるスペースさえあれば場所を選ばない。
4)電源やバッテリーの心配もない
5)ノートを開いた時やページをめくるときの一覧性に優れていて、広い範囲で見渡せる。
6)ケースバイケースで、文字以外にも図やイラストを書くことができ、文字サイズも自由に拡大縮小をして書き込める。
7)ノートが増えてきた時に、読書量が蓄積されてきたことを瞬時に感じ取れる。
世の中の様々なものがデジタルに移行する中で、読書ノートについては、手書きの愛好者が少なくないことは興味深いです。
手書きの読書ノートのデメリット
意外にメリットが多い手書きの読書ノートですが、やはりメリットがあればデメリットがあるのは、世の常です。
手書きの読書ノートの最大のデメリットは、後日検索できないことです。このデメリットが最も厳しいところです。
過去に読書ノートに記録したことを思い起こしたいと考えた時には、心もとない記憶を手がかりにして書きためた読書ノートを探し回ることになりますが、これがなかなか大変な作業です。見つからないこともあります。
1)直近以外の記録については、振り返って探すのがとても大変。スマホやパソコンが数秒で検索できることと比べると大きな損失になります。
2)読書量にもよりますが、書き込んだノートは、たまるとスペースを使います。
3)紙は時間と共に劣化します。
4)目的をもって始めないと、単なる記憶になってしまう可能性がある。
読書ノートに意味はあるのか
そもそも読書ノートは何を目的として書くものでしょう。冒頭で紹介したように、様々なニーズがあります。
具体的に目的を強くもって始めないと、何のために読書ノートを書いているのかわからなくなります。そして「めんどくさい」、「意味ない」などと考えるようになります。
読書ノートのおすすめの活用法は以下の通りです。
1)読書ノートを復習用のツールとして活用する。
2)本を読んでからら24時間以内に、読書ノートを書く(読書ノート内容は要約+感想)
3)1週間後と1ヶ月後に、読書ノートを読む
役に立つ本を読んだと感じたら、上記の要領で復習するのです。
読書ノートに、要約と感想文を記録しておけば、後で読書ノートを読むことで、簡単に復習することができるようになります。
読書で新たに読み込んだ記憶は、翌日には約7割忘れてしまいます。ですので、翌日と1週間後と1ヶ月後に、復習するのです。忘却曲線から考えられた理想的な復習のタイミングです。再度インプットすると、本の内容は忘れにくい長期記憶へと移行するようになります。
読書ノートはiPadで手書き入力することで手書きノートのデメリットを解決
手書きの読書ノートを使っている人は、手書きした文字が「自動的にデジタルデータに変換されると便利なのに」と思っています。その理想に最も近いのが、iPadで手書きアプリを使って記録していく方法です。
手書き文字は、簡単にテキストに変換できます。現状では、Appleのスクリブルが最も理想に近いです。
まとめ|それでも手書きの読書ノートを選ぶ理由
読書ノートの書き方と使い方を合理的に考えれば、パソコンやスマホやタブレットで記録していく方法を選択するはずです。
しかし、現実には、手書きの読書ノートを続ける人は少なくありません。
それでも手書きの読書ノーとを選ぶ理由は、後日振り返って読書ノートを読む頻度が高いか低いかによるのかもしれません。
記録として管理し、時には検索して確認するという読書ノートの使い方をする人は、デジタルツールで読書ノートを書きます。
後日、読書ノートで復習をする(当記事で紹介した活用法)人は、読書ノートは手書きで、矢印や図形を使ったり、色もカラフルに書く傾向があるように感じられます。
確かに、文字だけではなく、カラフルに自由に書かれた読書ノートの方が、読了時点の記憶を呼び起こしやすい可能性があります。
どちらの方法が良いのか、読書ノートの考え方・使い方で違いがあるようです。どちらにも一理あります、
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