営業に携わる人々が、自身のスキルアップに役立つ本を選ぶことは、業界において非常に重要です。そこで、営業経験者によるおすすめの本10選の紹介を行いました。本ランキングには、営業戦略やコミュニケーション技術、人間心理学など、営業に関する幅広いジャンルの書籍が含まれています。
このランキングに掲載された本は、多くの営業経験者によって推薦され、実際に読んで学びを得た内容が評価されています。各本の特徴や優れた点を紹介しながら、読者が自身に合った一冊を選ぶことができるように配慮しました。
このランキングを参考に、営業のプロフェッショナルとしてのスキルアップに役立つ書籍を手に入れ、更なる成長を目指していきましょう。
営業の本ランキング|営業経験者が選んだおすすめの本10選
営業経験者が選んだおすすめの本10選を紹介します。
営業において本を読むことが重要である理由
営業として本を読むことが重要な理由はたくさんあります。
まず、本を読むことで業界のトレンドや成功の秘訣についての情報を獲得することができます。営業では市場や顧客のニーズが常に変わっていきます。ですから、営業マンは知識をアップデートする必要があります。業界のトレンドを把握することで、営業マンはより競争力のある人材になれます。また、成功するための秘訣を学ぶことで、営業マンは自分のスキルを向上させ、より効果的な営業活動を行うことができます。
次に、本を読むことで営業マンは新しいアイデアを獲得することができます。営業では常に新しいアプローチが求められます。本を読むことによって、営業マンは他人のアイデアに触れ、自分自身のアイデアをより洗練させることができます。また、本を読むことによって、営業マンはより創造的なアプローチを開発することができます。新しいアプローチを開発することで、営業マンはより効果的な営業活動を行うことができます。
最後に、本を読むことによって、営業マンはコミュニケーションスキルを向上させることができます。営業では、顧客との良好な関係が非常に重要です。本を読むことによって、営業マンはコミュニケーションスキルを向上させ、顧客との関係をより良いものにすることができます。また、本を読むことによって、営業マンはより効果的なプレゼンテーションや交渉技術を習得することができます。
ですから、営業マンが本を読むことは、彼らが成功するために必要なスキルや知識を獲得するための重要な手段となります。営業のプロフェッショナルとして、自己成長を促進するために、積極的に本を読むことが求められます。
営業の本ランキング
40年の営業経験から、20代〜30代の方におすすめする営業をの本を選びました。当然ながら世の中の全ての営業に関する書籍に目を通しているわけではありませんので、偏りもあることをご了承ください。ランキングは以下の通りです。
1)営業の「超」基本
2)「売れる営業」がやっていること「売れない営業が」がやらかしていること
3)営業の心理学
4)営業力強化の教科書
5)営業のプレゼンテーション
6)ハーバード流交渉術
7)シン・営業力
8)営業をマネジメントする
9)入社1年目ビジネスマナーの教科書
10)海外営業のプロが教える 世界基準のビジネス英語表現
営業の「超」基本
営業未経験から1年で1億円の売り上げを達成した著者(小松麻美さん)が売れている営業のやり方を実直に「パクる」ことで成功した方法を紹介しています。
本書では、受注までクリアするべき営業のステップを「商品理解」「アポ取り」「商談」「プレゼン」「クロージング」の5つに分解した上で、それぞれのボトルネックにおける上手くいかない理由とうまくいく理由を科学的にわかりやすく書いています。
「売れる営業」がやっていること「売れない営業」がやらかしていること
「売れる営業」がやっていること「売れない営業」がやらかしていることでは、営業において成功するために必要な考え方や行動を紹介しています。売れる営業がやっていることと売れない営業がやらかしていることを具体的に紹介しており、営業において成功するためのヒントが満載です。
売れる営業がやっていることとしては、お客様のニーズを理解し、そのニーズに合わせた提案を行うことや、お客様との信頼関係を築くことがあげられます。一方で、売れない営業がやらかしていることツィては、お客様に対して自分の商品やサービスを押し付けることや、お客様のニーズを無視して自分の都合で商品やサービスを提案している場合があるのです。
営業の心理学
本書には、「売れすぎて中毒になる」という副題がついています。営業において成功するための心理学的なテクニックが紹介されています。営業は心理学だ、という言葉もある通り、顧客の心理状態を読み取れなければ営業で成果を出すことは困難になります。その心理状態に合わせたアプローチを行うことが重要なのです。顧客の心理状態が不安な状態にある場合には、その不安を解消するような提案を行うことが、顧客に信頼され、成果につながるのです。
訪問しない時代の営業力強化の教科書
「訪問しない時代の営業力強化の教科書」は、営業とマーケティングのあり方が大きく変容しつつある新型コロナウイルス対策の影響を受けた時代において、営業力を強化するための教科書です。営業戦略から、インサイドセールス、カスタマーサクセスまで、200点の図解で「しっかり」「まとめて」理解できるようになっています。
営業のプレゼンテーション
新入社員研修などで営業のプレゼンテーションに使われる本です。効果的な伝え方や、パワーポイントを使ったプレゼンテーションの視覚的演出などを解説しています。使用しているデータをダウンロードできるQRコードがついています。
ハーバード流交渉術
本書では、ハーバード大学の教授たちが開発した交渉術が紹介されています。交渉の基本的な考えから、実際の交渉において有効なテクニックまで、幅広く解説されています。また、実際の交渉事例を交えながら、交渉の成功に必要な心構えや、相手の心理を読む方法も紹介されています。
シン・営業力
本書では営業において「営業しない」営業というコンセプトを提唱しています。本書では、営業に必要な観察眼や戦略眼について解説されています。相手の心理を読む事が重要であるとされ、その方法について紹介されています。
営業をマネジメントする
本書は、現代の営業において、個人中心の営業から組織中心のマネジメント志向の営業へ転換することの必要性等について解説されています。
入社1年目ビジネスマナーの教科書
ビジネスマナーについて、主に入社1年目の人を対象に説明されています。入社1年目のビジネスマンに向けて、ビジネスマナーの基本的な知識をまとめた本です。本書は、ビジネスマナーの基本的な知識を、イラストや図解を交えてわかりやすく解説しています。また、ビジネスマナーの基本的な知識だけではなく、ビジネスマンとしての心構えや、ビジネスマンとしてのマインドセットについても解説しています。
売れる英語
本書は、海外出張、カタログ、ウエブサイト、展示会などで使える英語表現を紹介している本です。重要な場面に必要な英文フレーズを厳選してまとめています。交渉をスムーズに進める上で、汎用性が高い英文フレーズが紹介されています。また陥りがちな間違いについても解説されています。
営業の本ランキングを業種別に紹介
営業は扱う商品やサービスによって、必要なスキルやノウハウには大きな違いがあります。主だった業種について営業の本のランキングを紹介しています。
保険営業の本のランキング
保険とは形がない商品として知られています。目に見えないものであり、お金を払ってもすぐには手に入らないという特殊性がある商品です。そういう意味で保険の営業は難易度が高い業種でもあります。単純に保険の内容を説明するだけでは、買ってもらえないのです。保険業で優秀な成績をおさめた方々が書いた本は、非常に役立つはずです。
1)かばんはハンカチの上に置きなさい|川田修
2)私はどうして販売外交に成功したか|フランク・ベトガー
3)保険のない国から来た私がトップセールスになれた理由|周小異
4)日本一になった田舎の保険営業マン
5)世界最高位のトップセールスマンが教える 営業でいちばん大切なこと|小林一光
かばんはハンカチの上に置きなさい
生命保険は、目に見えないし触ることもできない商品です。しかもお金を払う人は保険金(入院補償は別)を手にすることができません。同じ高額商品でも、不動産や高級輸入車は見て触ることができます。株投資は、払ったお金を自分で手にすることができます。しかも長い年数の支払いを続けていきますので、払い込んだ累計額を計算するとめまいを感じてしまいます。
保険営業のトップセールスマンが顧客との接し方について解説しています。ただ、内容は全ての営業のヒントとなる内容です。保険営業を成功させるのが信頼であると気づくはずですし、それはどの営業にも共通する重要なポイントです。
私はどうして販売外交に成功したか
営業の本ランキングでも紹介していますので、詳細は省略します。新人営業でも、中堅営業でも、ベテラン営業でも、どの段階にいたとしても、再読するのに相応しい本です。
古さを感じさせない有益な良書です。
保険のない国から来た私がトップセールスになれた理由
中国人の著者が語学留学で日本に来て、日本人と結婚します。そして日本の年金制度に対する将来不安から、日本生命のセールレディになります。日本語もうまく話せないという状態から、猛烈な努力を重ねます。そして業績はどんどん上がり優秀なセールスパーソンに成長したという内容が書かれています。2005年の出版です。
営業を取り巻く環境が大きく変化していますので、本書に書かれているような猛烈アプローチの営業は厳しくなっています。しかし人との関係性に関する技術に関する部分の基本は、変わりません。良い刺激を受けられる良書です。
日本一になった田舎の保険営業マン
ちなみに著者が日本一の営業になったというのは、所属していたJA共済の全国22,000人のトップ(2008年)になったということです。驚くのは当時の担当エリアが人口500人しかいない小さい農村であったことです。
保険営業に携わるものであれば、人口500人の農村がどれだけ厳しい環境かわかるはずです。保険営業の特徴の一つですが、やはり人間関係の構築が大きなポイントになっていることがわかります。
世界最高位のトップセールスマンが教える 営業でいちばん大切なこと
保険営業のトップ5%の人が加入資格を持つMDRTという基準があります。さらにその上の基準に、「CO T」「TOT」という基準があります。著者は「TOT(Top of Table)」の称号を持つ人物です。
この段階ではほとんどの営業は共感を感じないと思います。しかし、著者は営業マンとしてスタートした当初は、全く結果が出ない「ダメ営業マン」だったと言いますから、徐々に共感を感じ始めます。
全部で40のポイントが解説されています。中には、営業に関係あるのかと感じる解説もあります。著者の言葉を借りると「シャイで、口下手で、人見知りの私がトップセールスマンになれた」とあります。
前述の「内向型」と一致します。この時点でトップセールスになれる資質を持っている人はたくさんいるとわかります。全部真似をしても同じ結果が得られるとは限りませんが、飛躍するヒントは見つかるはずです。
営業心理学の本のランキング
営業は、顧客と商談を進めるためには、心理学の知識がないと中々成果が挙げられません。とは言いましても、学問的な知識ではなく、顧客の心理と行動と感情の関係性について、知っておくことが大事なのです。また顧客から信頼を得るには見た目も非常に重要です。これらの要素から営業の心理学に関する本をランキングで紹介しています。
1)影響力の武器|ロバート・B・チャルディーニ
2)人を動かす|デール・カーネギー
3)3分間コーチ|伊藤守
4)人は見た目が9割|竹内一郎
影響力の武器
タイトルが日本語的に意味が分かりにくいですが、副題の「なぜ人は動かされるのか」の方がしっくりくると思います。初出版は1991年。
読み進んでいくと、「確かにそうかもしれない」と納得する場面が繰り返されます。人間は、第三者に対して客観的に見ることができるのに、自分に個人的に何かが起きると、全く論理的ではない行動をとってしまいます。
その結果、高いと分かっていても買ってしまったり、買う必要がないものを購入してしまうのです。主に経済に関する行動について、知ることができます。心理学に関する人の特性についてはすでに知っていることも多く書かれています。しかし単に知識として知っているだけではもったいないです。顧客との商談や広告についても大いに役立ちます。
人を動かす
日本では1937年に出版。いまだに書店の平積みに置かれている様子を見ると、すごい本だと感じます。カテゴリーもどこに入れるべきか迷います。自己啓発本でもあり、心理学でもあり、そのまま営業やコーチングにも応用できます。85年前に書かれているのに、人の本質・心は変わっていないことに気づきます。
相手との関係性において、どういう関係であろうと、相手に重要感を持たせて自己肯定感を持たせることに注力すれば、人間関係はうまくいくということです。
営業と顧客との関係性にも応用できますし、上司との関係・部下との関係・同僚との関係、全ての関係性において、応用可能な要素です。
3分間コーチ
2008年に書かれているコーチングの本です。コーチングというと、部下を持ったリーダーが勉強するマネジメントのスキルという思い込みを持っている人が多いと思います。
コーチングとは、つまり気づかせ力です。ですから、部下から上司へ向けての気づかせ力もあります。また営業が顧客に対する気づかせ力もあります。前述のSPIN営業には、現状確認や問題発見などから解決策を示唆するという気づかせに関して、同じ意味のことが書かれていると感じます。
売り込み営業は説得営業です。顧客と営業が同じだけの知識情報を持つ時代では、なかなか説得することは困難です。しかし、思考の偏りで見えてないことを気づかせてあげるために本書のコーチングスキルを使うことで、顧客の方から「今買うべきだということが納得できた」となります。
人は見た目が9割
前述の「影響力の武器」でも書かれていますが、人間の行動は合理的ではありません。感情が大きく影響します。ですので、営業を考える場合には、顧客心理を考える必要があるのです。
対人関係やお店の見た目も同様です。飲食店の店長やシェフは、「味で勝負」と思っているかもしれません。しかし顧客側からすると、「美味しいのは当たり前」なのです。顧客にとって重要なのは、外見がキレイな店・店内もキレイで雰囲気がいい、従業員の笑顔が気持ち良く、安心して食べられることであり、「見た目」が重要なのです。
料理の味が平凡でも、お店の雰囲気がよく従業員が明るく優しく接してくれれば、ユーザーはリピートする確率が上がります。実は営業も同じです。説明してくれる話の内容が平凡でも、顧客は見た目がきちんとしている営業が話すことは使用できると思い込んでいます。
もし顧客への対応をする場面で、資料をもう一つ追加するか、身なりを整えるかの時間しかないのであれば、身なりを整える方を選択する方が成約率は上がります。
オシャレ度をアップする(マイナス作用)のではありません。営業の見た目のポイントは、平凡であり清潔感があることです。
飛び込み営業の本のランキング
飛び込み営業は招かれている状況ではないアウェイの環境にあります。ある意味一発勝負とも言える状況で、どのように顧客と対面するのが有効なのか、次の商談の場面へすすめるにはどうすればよいのかなど、について解説された本を選んでいます。
1)一瞬でお客の心をつかむ飛び込み営業術|細身昇市
2)きっと「イエス」と言ってもらえる 脳性まひのビル・ポーターはトップセールスマン|シャリー・ブレイディ
3)ヨイショする営業マンは全員アホ|宋世羅
「ストレスゼロ」で必ず売れる!飛び込み営業術
2004年出版。著者の飛び込み営業体験(リクルート)を文章化しています。
1日に400件の飛び込み営業を行なって、全国トップの成績を何度も達成してきました。
きっと「イエス」と言ってもらえる 脳性まひのビル・ポーターはトップセールスマン
2004年初出版。主人公はアメリカの飛び込み営業マンのビル・ポーター。脳性麻痺のため手足が不自由で言葉がをうまく話せないのです。化粧品と健康食品の販売会社(ワトキンズ社)に入社します。そんな体の状態で1日100件の訪問営業を始めます。14年間で休んだ日にちは2日のみ。その結果、ビル・ポーターは地区でトップの成績を収めます。
2002年にはドラマにもなっています。本書は、ビル・ポーターの助手が書いたものです。「次の家では、イエスと言ってもらえる」と唱えながら歩き続けたと言います。タフな精神力と行動力を学びたいです。
ヨイショする営業マンは全員アホ
なかなか刺激的なタイトルです。著者は野村證券で4年間働き、その後生命保険会社に3年勤め、その後はユーチューバーとして活躍中のお方です。
かなり破天荒な典型的体育会系の考え方の方です。受け入れるか否定するのかは、読み手次第です。そういう側面もあるかもしれないと読んでおくと良いです。
まとめ
営業の本ランキングを紹介しました。
いわゆる売上的なベースで、選んでいるのではなく、筆者の営業経験(約40年)から、20代30代の営業社員に進めたいランキングとして選んでいます。
ですので、相当偏りがあると思います。参考にしていただいて、ヒントが見つかれば幸いです。
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