読解力とは、一般的には文章を読んで内容を理解することです。文章は必ずしも書いてある文章とは限りません。人が話す文章についても同じです。ですので、相手が話す文章を理解する能力とも言えます。
また読解力は、後天的能力ですのでトレーニングすることで上達するものです。読解力が重要なのは、子供だけではなく、大人にとっても重要です。社会人として働く場面では、読解力がないと仕事にならないことも多いです。
社会人には、業務に必要な資料や客や取引先からのメッセージなど文章を読むことも多いです。特に、顧客や取引先からのメッセージは正確に内容を理解しないと、トラブルに発展する可能性があることです。
その他にも、プレゼンをしたり、商談をしたり、社内で提出する計画書や稟議書に報告書などの様々な書類の文章作成の仕事もあります。しかし、全ては文章を読んで内容を正確に理解することから始まります。
読解力をトレーニングして、読解力のレベルアップさせておくことは、ラクに生きていくには不可欠とも言えます。当記事では、読解力のトレーニングについて具体的な方法を紹介します。
文章の意味を理解できるじぶんにならないと、何も始まりません。
読解力のトレーニング|語彙力・要約力も同時にアップする方法
読解力は、学生にとっても社会人にとっても最初に必要な重要な基本能力です。ただ一旦覚えたら、ずっと同じレベルで使えるという能力ではありません。トレーニングを続けていくことで、高いレベルを維持していけるものです。
読解力のトレーニングは本を読むことから
読解力は、文字通り一般的には本や文章を読んで理解する能力です。読解力のトレーニングは本や文章を読むことから始まります。書いてある文章を理解出来ないのでは、相手が話す文章を理解することもできません。
正確に理解出来ていないと、分かったつもりになってしまったことが原因で、ミスをして信頼を無くしたり、求められてないことをしてしまったりするのです。何度も重なれば「できない人」というレッテルを貼られてしまいます。
まず本を読むことがから始めます。この読書は趣味ではなく、仕事に使う基本能力を磨くためのトレーニングとして必要な読書です。
1)ページが少なめの本か社説の文章を毎日読む(時間を決めて始めるのがおすすめです)
2)文字を表面的に見るのではなく、きちんと内容を細かいところまで読んで理解する(精読をする)。あえて批判的思考(クリティカルシンキング)をしてみることをおすすめします。疑問を持つことで理解が深くなりやすいです。
3)漢字や言葉の意味は分からない場合は、自分で調べる。他人に聞くのはおすすめしません。人に聞いたことは忘れやすいです。スルーするのもダメです。
4)本や文章から主旨を見つける(多くの場合は最後にある)。(主旨とは文章作成者が最も伝えたいことです)
5)主旨に沿って本文を要約する(内容を理解しているかを確認する作業です)
6)同じ文章を読んだ人と意見交換をする(自分の理解度を確認出来る)
文章の意味を理解出来ていないと勉強も仕事も始まらない
学生であっても社会人であっても、書いてある文章や相手が話す文章を正確に理解しないと、始まりません。
多くの場合、上手くいかない原因は文章を正確に理解していないことにあります。勉強も仕事も同じです。
正確に理解してないのに、分かったような気になって対応してしまうから、ミスやトラブルになるのです。特に社会人においてのミスやトラブルは、取り返しがつかないことに発展してしまうことがあります。
ミスやトラブルが会社に損害を与えることもあります。「勘違いしてました」「聞き漏らしていました」では済まないことになる可能性があります。もし読解力がないのならトレーニングして身につけることです。後天的能力ですから、努力をすれば、身につけることができます。
社会人のための読解力トレーニング
学生も社会人もトレーニング自体は同じ方法で良いです。ただし社会人の場合、学生のように学校に通うことで勉強するということはありませんので、自分で意識を持ってトレーニングする必要があります。
そして読解力アップのためにトレーニングすることは、同時に語彙力を高め、要約力を高める方法とも言えるのです。社会人の言語能力は、全て互いに関連しあっているからです。
本や社説などの文章を毎日読む
本や文章を読む事は、毎日継続して行います。理想としては、一日に30分〜1時間程度は読む事です。
トレーニングは「読む」「理解したことを書き出す」「理解度を確かめる」を繰り返すことでレベルアップしていきます。
本の場合は、一般的に10万文字前後でページ数は200ページくらいあります。新聞社の社説は、毎日更新されて500〜1,000文字程度のボリュームです。
この読書を仕事に直結するように役立てたいと考えるなら、ビジネス書や自己啓発本を選ぶとよいです。社説は、新聞社の論説委員が日々起きていることに論評していますので、社会常識の知識につながります。小説は登場人物の心の動きに注目して読むことで、接客や販売や営業の仕事に直結する場合もあります。
読むときは精読をする|読解力アップ
読解力をトレーニングするには、細かく正確に読むことです。速く読むのが目的ではありません。内容を理解することが重要です。そのためには、精読することです。速読には、内容の理解が浅くなるというリスクがあります。
理解し思考しながら読むことです。批判的な視点も理解を深めるには重要です。疑問を感じる部分がないかなどを考えながら、読むのがコツです。
知らない漢字や言葉は自分で調べる|語彙力がつく
聞いたことがあっても、実際には意味をきちんと理解していない言葉は意外に多いものです。これが分かったつもりの原因になります。意味がわからないと、次のステップの要約はできません。
また自分で調べることは言葉の意味を調べる上で、重要です。つい他人に聞いてしまうクセがある人は、注意してください。その人が専門家でない場合、その人から聞いて教わる知識情報は、その人のフィルターを通って簡略化されています。最悪の場合、その人の主観が混じっている場合があります。
正しく知るためには、グーグルで調べたり、辞書アプリで調べることです。自分で調べて覚えた言葉の意味は、理解していますので人に説明できます。しかし人に聞いた情報は、2次情報3次情報となり、信頼度は低くなります。自分で調べることで、語彙力がついていきます。
読解力がついたことの確認は要約すること|要約力アップ
読解力を鍛えるためのトレーニングは、読むことと・調べること・読んだことを書いて確認することから構成されています。
つまり本を読んだあとには、読書ノートなどに記録するのです。
これは読んだ内容を理解できたのかどうかを、要約をかけるかどうかで確認するものです。基本的には読解力のトレーニングですが、回数を重ねていくことで、要約力もアップしていきます。
つまり前述しましたように、社会人の言語能力は、互いに関連している能力ですので、いずれかの能力アップを狙ってトレーニングすることは、他の能力のレベルアップにもつながります。
読解力のトレーニングは、本や文章を読むことです。しかし、途中で意味がわからない単語や言葉があれば調べます。この繰り返しが語彙力アップにつながります。
読み終わったら、読んだ内容をあらすじや感想や要約として、書き残します。本来は読んだことを理解しているかのに確認作業です。しかし、文章力や要約力を同時に鍛えていることにもつながります。
ですので、要約力を高める方法として、本を読むことを抜きにして考えることはできます。それと同じことです。
まとめ
読解力のトレーニング自体は自分で簡単にできます。
ポイントは継続することにあります。はじめて直ぐに結果が出るものではありませんので、「読むこと」「理解を確認すること」を繰り返していくうちに身についてきます。
紹介したトレーニング方法で、読解力のレベルがアップすることで、要約力や文章力もアップします。
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