読解力を鍛える方法

読解力 鍛える 方法

読解力がない社会人は、今までの人生で何冊の本を読んできたでしょう。

きっと本を読むことで人生に違いが出るなんて、予想もしていなかったと思います。しかし現実は上司や先輩が話す言葉や文章の意味が分からない状態です。

仕事のアドバイスや業務の指示なども、何を言われているのかわからない状態の人もいます。良い仕事ができるはずもありません。また分かっているつもりでやった仕事を、「そうじゃない」と言われた経験がある人も同じです。

これら全ての原因の元となるのは「読解力がない」ことです。その理由は本を読んでる経験が少なすぎるからです。また数だけ読んでいても、文章の意味を理解して考えて読むことをしてない人も読解力がない人です。

当記事では読解力を鍛える方法について紹介しています。一度に全部をマスターするのは難しいかもしれませんが、いずれできるようになった時には、言葉や文章の意味が正確に理解できるようになり、世界が変わって見えるはずです。

目次

読解力を鍛える方法

読解力 鍛える 方法1

読解力がないまま社会人を続けていくのは大変です。個人差はありますが、読解力は練習すれば、誰でも身につく能力です。

読解力を身につければ、もっと楽に生きられるようになります。

読解力とは

読解力の意味は、元々は文章を読んで内容を理解する能力でした。しかし現代のように社外も社内もメールでコミュニケーションを取る時代になると、読解力の意味は変わってきました。

今の時代において、読解力は単に文章の意味を理解するだけではなく、相手が何を言いたいのかを読み取る力と考えられます。そして文字を読むだけではなく、文字化されていない発信者の意図を汲み取っていける人は、読解力があるレベルから、読解力が高い人と評価されるのです。

社会人のビジネススキルの基本が読解力です。読解力を高めるためには、語彙力や文章力・要約力・想像力なども互いに関連するビジネススキルも、レベルアップする必要があります。

読解力が低下してる

OECDが行なっている世界の先進国の15歳の学生を対象にした学力調査(3年ごとに行われるPISA)で、日本の15歳が読解力が下がっていることが問題であると話題になっていました。

しかし深刻なのは現在の20代から40代の社会人です。文章の意味を一部しか理解できない・社外の相手に向けてきちんとした文章を書くことができない人たちが増えています。

読解力は明らかに低下しています。上司や先輩がアドバイスなり指導をしようとしても、理解できないのです。かなり深刻です。思いを言葉に表現できず感情的に表現してしまいます。仕事が出来る出来ない以前のレベル人も少なくありません。

読解力が低下している原因で最も大きいことは、2つあります。1つは読書をしないので、文章を読んでいる経験が圧倒的に少ないのです。経験がないのに、仕事では文章を正確に読むことになるのですから、うまくいきません。

もう1つは、SNSでの文章に慣れてしまっていて、なんでも簡単な短い表現しかできなくなっていることです。顧客や取引先にきちんとしたメールの文章を書くことができません。まるで友人に書くような言葉遣いのメール文を書いてしまいクレームに発展する事例も実際にあります。

読解力を鍛える5つの方法

読解力を鍛える必要性がある人がたくさんいます。多くの場合、仕事ができない人は、読解力を中心とするビジネススキルの基本(読解力・語彙力・文章力・要約力など)が、ないことが原因です。

ですから仕事ができないことを向いてる向いてないという人がいますが、ビジネススキルの基本を持っているのかが問題なのであって、向き不向きはほとんど関係ないのです。

読解力を鍛える方法をマスターすれば、現状よりもはるかに仕事が出来る人になるはずです。読解力を鍛える方法を下記に5つ紹介しますが、1つずつでもマスターし経験を積み重ねていくことが大事です。

読解力を鍛える5つの方法

1)本を精読する(拾い読みや飛ばし読みは熟練者になってから有効)

2)読書量を増やし言葉を覚える

3)本を読む時には理解して考えながら読む

4)本や文章の作者が言いたいことを読み取る

5)本や文章を読んだ後で要約文を書く(理解したかどうかが分かる)

1)拾い読み・飛ばし読みをやめて精読をする

読書家と言われる人が読書量を増やすために拾い読みや飛ばし読みをすることは、よく知られています。しかし、それは読書家と言われる熟練者の人に会う読書法です。

今までに月に1冊程度しか読んでいない人(約半分近くの人が月1冊まで読んでいません)が、熟練した人のやり方を真似ても有効ではありません。

読解力を鍛えるために本を読み始めようと考える人は、むしろ同じ本を何度も読むことで内容の理解度を高める方が先です。読書レベルが高くなってから拾い読みや飛ばし読みにチャレンジするのは有効になる可能性があります。

2)読書経験を増やし分からない言葉の意味を調べ語彙力を鍛える

読書量といえば本の数をイメージすると思います。本の数だけではなく、読書時間も含めて文章を読む経験の量と考えると良いです。そして読書経験の中で、意味が分からない言葉や漢字と巡り合うはずです。必ず自分で辞書アプリやネット検索で調べましょう。

場合によっては、その道の専門家と言われる人に電話やメールの問い合わせをして教えてもらうことは有効です。ただし、会社の同僚や上司に聞いて教えてもらうのは、間違い(個人のフィルターを通っている)がある可能性がありますし、簡単に知ったことは脳に記憶として定着しにくい(短期記憶はすぐに消えます)です。

3)本をクリティカル(批判的に)に読む

私は毎月4〜5冊の本を読んでいます、という人の中に読解力がない人もいます。ただ字面を追って読んでいるだけの人の読解力は低いままです。

考えることが必要です。考えながら読む方法で、有益なのはクリティカルに読むということです。クリティカルとは批判的という意味を持っています。批判的というと、否定的と同じ意味に考える人がいます。

実際にはそうではなく、事実との相違はないのか、どこかに間違いはないのか、前提としていることは正しいのか、などと客観的な意識を持って考えて読む方法です。実践するとよくわかりますが、文章の理解を深めるには非常に有効です。理解が浅ければクリティカルシンキング(批判的思考)はできないからです。

根拠のない批判はNGです。客観的な根拠持って、思考するのです。

4)趣旨を読み取る|作者は何を伝えたいのか

趣旨とは、目的や狙いという意味があります。本や文章には、作成した人の意図があります。何を目的とし、狙いとしているのかの意図を読み取るのです。

作者が何を言わんとしているのかは、明確な言葉として表現されていない場合もあります。作者が何を考え感じているのかを想像しなければなりません。メール文の中で相手が言わんとしていることは、具体的な言葉の表現はないが、もしかするとこういうことではないかと相手の気持ちを想像して考えると、読み取れます。

趣旨が読み取れていないと、「分かってない人」と思われたり、「信頼はできない」と思われてしまいます。

5)要約を書くことで自分の理解度を確認する

読解力を鍛える方法を行ったがどれだけ読解力が高くなったかは、読んだ本や文章の要約文を書くとすぐに分かります。要約をするには、要点を押さえて、整理をしてまとめる必要があります。

本を読んでいるだけの状態だと、理解が浅く文章にできない場合が多いです。本1冊の要約を書くのは、読むまでの時間がかかります。ですので出来るだけ薄い本を読むか、1000文字程度の社説を読んで練習するか、の方法をお勧めします。

ページ数が多い本ならば、章ごとに要約するという方法でも有効です。章ごとに読んで、要約文を書く方法です。

まとめ

読解力を鍛える方法を5つ紹介しました。

読解力がない社会人は仕事ができない人だと思われてしまいます。しかし原因は本や文章を読んだ経験が少ないことにあります。読んだ経験が少ないのですから、文章を読んで内容を理解する力がないことは当然のことと言えます。

逆に言えば、読解力は鍛えることで身につけられる力ということです。

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この記事を書いた人

社会人経験約40年。仕事において強い必要性があり読書に目覚め、その後年収も急上昇。上場企業にキャリア入社し、50代に入り独立起業し会社経営。自分自身の読書に救われた経験から、読書によって人生が変わることを伝えたい。

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