本の読み方には、人それぞれの読み方のスタイルがあります。
ただし本の読み方の目的は、それ程違いは無いはずです(ただ具体的に考えていない場合はある)。一般的にはビジネス書では、知識を吸収したい・情報を知りたい・何か問題解決のヒントを探している、などです。
しかしながらビジネス書を単純に読むだけでは、記憶に残りません。そのため学生時代から社会人になっても多くの人が記憶に残す方法として行っているのが、付箋を貼る方法です。効果的な方法を紹介いたします。
更に単純に大事なところに付箋を貼るだけではなく、付箋自体にメモをする方法もあります。また付箋の色を使い分けたり、メモをするボールペンやマーカーの色を使い分ける方法もあります。
付箋をはらないで本に直接書き込む人もいます。しかし図書館や友人から貸してもらった本なら、メモも付箋もつけられません。そんな場合の代案も紹介します。
当記事では、本の読み方の一つである付箋を活用する方法に注目して、紹介いたします。
本の読み方は付箋にメモを書き込み|書くことで理解が加速する
小説の読み方とビジネス書の読み方には、かなり違いがあります。
小説は、物語を読んで楽しむだけではなく、読解力を高める効果があります。ですのでページ順に読んでいきます。
しかしビジネス書の場合は、スキルアップの勉強のためや、問題解決のヒントを探すために読むのが一般的です。ですので、小説を読むように、ページ順に一行ずつ読みすすめるという方法は、取らない場合が多いです。
簡単に言いますと、今の自分が必要とする部分だけを読むということです。
今の自分は変化していきますので、数ヶ月か数年後に再読すると、別の部分に注目して読むということもありえます。ですので、参考書を読むようにして読むのが、ビジネス書の読み方になります。
ですのでビジネス書の読み方を効果的にするため、マーカーや付箋を使ったりして、記憶に定着するようにしているかたは多いです。「読んで」「書く」ことで記憶に残りやすくするのです。
本に付箋の使い方でおすすめする方法
手を使って、文字を書く。本を読みながら、メモを書くという読み方の工夫で、記憶に残りやすくなります。
読む本とは別に、ノートを用意し、メモを取る読み方の方法もあります。抄録といいます。
自分にとってのやりやすさもありますので、読み方の工夫(メモのとり方)を選ぶのがいいです。今回記事では、付箋にメモを書いて貼りまくるという、本の読み方の方法を紹介します。
筆者の場合、付箋がない時は、3色ボールペンを持って、文章にラインを引いたり、余白にメモを取る方法です。読み方を進める場合もあります。ただ、この読み方手法は、当たり前ですが、本に書き込みが残ってしまいます。
読み終えた後、期間をおかずに再読み込みをするスタイルなら、マーカーや書き込みの方法でも良いのです。しかしこの読み方手法だと、後日に再度読み込むときに、障害になってしまうことがネックなのです。
そこで「付箋」を使う読み方の方法がいいのです。よくある付箋の使い方は、ブックマークがわりに、気になる箇所や勉強になった文章のあるページに貼るスタイルです。
しかし、今回記事で紹介するのは、それとは少し違います。付箋は大きめのサイズを用意して、付箋にメモを書くのです。本に直接書かずに、付箋にメモに書いて、ほんの気になる箇所に貼りまくる読み方です。
本の読み方|付箋の貼り方で成長の気づきがわかる
本には、特に自己啓発やビジネス書には、後日間を置いて、もう一度読みたいと思う本があります。
次にまた読むまでの間が数週間、または数ヶ月、数年後ということもあります。すると、次回に本を読んだときに面白いことが起きます。
以前、読んだときに気付けなかった「新たな気づき」があるのです。数週間か、数ヶ月でも、そのようなことが起きます。
それは、その間に自分の中に「成長」があったということなのです。
しかし、ボールペンで書き込んだ本の場合、その可能性が少ないのです。以前読んで書き込んだ「メモ」に、視線が吸い寄せられ影響されるので、「新たな気づき」が発生しにくいのです。
自分自身をゼロベースにして、読み込むことができないのです。
しかし、付箋にメモする読み方の方法であれば、間をおかずに、読む場合ならば、付箋のメモで復習ができますし、新たな気持ちで読み返したいときには、付箋をとってしまえば、元通り新品同様の本になります。
自分自身の成長による新たな気づきを得ることができる読み方は、価値ある読み方です。
本に使う付箋|おすすめは大きめサイズ
本に付箋を使う方法は、大きく分けると2つあります。
1つ目は多くの方が実践している方法です。本を読んで「重要」と感じた文章をマーキングし、後で見返ししやすいように「付箋」を貼る方法です。
もう一つの方法は、サイズが大きい付箋を用意して、付箋自体にメモをして貼っていく方法です。
おすすめする付箋サイズ|書き込みがしやすい
文房具店やオンラインショップには、あらゆるサイズの付箋があります。
デザインも非常に多いですが、付箋サイズは印を付けるだけのものから、ノートのように、かなりの文章を書き込めるだけのサイズの付箋もあります。
筆者がお勧めする付箋のサイズは、77mm✖️37mmのサイズの付箋です。メーカーによって、具体的なサイズは少し前後するかもしれません。
色々と使った結果、このサイズの付箋が30〜40文字ほどのメモができるので、筆者にはちょうど良いのです。
自分が使いやすい付箋サイズを見つけるといいです。また自分でルールを決めて、付箋の色分けに意味を持たせる方法も有効です。ペンの色を変えずに、付箋を色分けして、使う方法です。
本に付箋を貼る|書き込みをした付箋はあとで要約に役立つ
本の要約をする課題があったときなどに、付箋にメモする方法はとても便利です。
要点だと思われる文章をチェックして、付箋にメモを残しておきます。要約としてまとめる時には、書き込みをした付箋を並べて、要約に取り入れるかどうか検討を進めていくのです。
小さなコツですが、付箋にメモするのは、重要な文章・ページ数・行数をメモしておくのがおすすめです。
要約としてまとめるときには、要点の順番は変えませんので、ページ数と行数が役立ちます。
知らなかった言葉があれば、ついでに付箋にメモして貼っておくのも良いです。
本に付箋を貼る代わりに直接書き込みする方法→本が痛むことが理解度の証
本をメモの書き込みで、汚していくことで、記憶を深める方法があう本もあります。
資格を取得するための勉強本などは、そうです。資格取得のための勉強の本は、試験が終了すれば、役目を終えます。
そういう種類の本である場合は、本の読み方は、付箋を貼る代わりに、マーカーや3色ボールペンを持って、直接本に線を引いたり、書き込むスタイルがあっています。
しかしビジネス書は、社会人になってから勉強のために読む場合が多いです。
勉強のために、ビジネス書を読むのであれば、書き込みで本が痛むことは、自分の理解度の証と考えて良いのです。学生時代の参考書のようにです。
本に付箋も書き込みもNGなら|代わりにノートにページ数とメモを記録
ビジネス書は単行本で出版されていることが多く、文庫本や新書と比べると価格が高い書籍です。
ビジネス書では時々起こることでが、購入したあとで、内容の大半がすでに知っていることであるというケースもあります。出版社の戦略と思われますが、著者の過去の書籍をまとめ、新しいタイトルを付けて出版している書籍があります。
そういう場合は、本の買取に売り出すしかありません。そんな事を考えて、極力きれいな状態で読むという人もいます。そういう方は、本への書き込みはもちろん付箋もつけない場合があります。
そういう場合、付箋を付ける代わりの方法として、ノートを書く方法を紹介します。
ノートに本書のページ数と行数(何行目か)と重要な文章を抜書きするのです。原文そのままに抜書きすることを抄録といいます。本の内容を復習する際は、ノートの方を見るのです。
図書館の本は付箋NG|本に付箋を貼ると痛む可能性がある
書き込みも付箋もNGとは、友人から借りた本や図書館から借りた本です。
特に図書館の場合、付箋を禁止しているところもあります。仮に図書館に返却する際に、もれなく付箋を剥がしたとしても、付箋についているのり成分が本のページに微量に残る可能性はありえます。それが原因となり、時間経過とともに本に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。
過去に神奈川県立図書館が、付箋について禁止のツイートをしたことがあります。そのケースではフィルムタイプの付箋に書籍の文字が転写され、書籍の文字がはがれて消えています。
通常は付箋を貼っても一時的なことであり、あとではがすはずです。このケースでは、長い間に付箋がはられたままの状態にあり、劣化が進んだ結果、文字のインクと付箋のフィルムか「のり」が化学反応したと考えられます。
紙の付箋なら大丈と思う人は多いと思いますが、紙の付箋の剥がし残しが本のページに残っているのを見たことがあります。
本が傷まない付箋はあるのか
本が傷まない付箋は市販されている付箋の中にはありません。前述したように紙タイプにしてもフィルムタイプにしても、リスクがあります。
そこで深く調べてみると、本好きな方の工夫された付箋の使い方を発見しました。
この方法を使えば、返却するときにも取り忘れることなく、取り外すことが出来ます。おすすめです。
本の読み方|読書の後は付箋だけを持ち歩き実践と復習
本を読んで得たことを活かすためには、本を読んで、付箋にメモを書いて貼り付ける。しかし、これだけでは、本を読んで得たことは、単なる知識でしか、ありません。
次に、本の読み方のステップとしては、行動することにあります。それは、本から得た知識情報をアウトプットするということです。
アウトプットの方法は、いくつかあります。
・人に話すこと(この本には、こんなことが書いてあって、ためになったんだよ。でも良いでしょう)
・知り得た方法や情報を使って、具体的に行動してみることです。
しかし、実際には、会社に行き、仕事の最中にアウトプットしようと思っていたことを忘れたりするものです。
そこで、付箋の2次活用です。仕事に使うノートや手帳に、本を読んだときにメモを、書き込んだ付箋を、張り替えるのです。手帳やノートならば、仕事の合間に度々見ることに、なります。
そして、行動に移してみるのです。アウトプットしてください。
読書後の付箋を利用したアウトプットが有益なのは、復習効果によるものです。
人間の脳の特性上、本を読んで「これはためになる重要な情報だ」と思ったとしても、その時点では短期記憶でしかありません。短期記憶は数分から数時間しか維持できないことが分かっています。
記憶として定着させるためには、長期記憶として脳に認識させる必要があります。そのために復習が有効なのです。何度も繰り返し入力することで、脳は長期記憶として認識するのです。
ですので、付箋をまとめて読書ノートとして整理し、1週間後・1ヶ月後に読書ノートを再読し、復習することでも長期記憶に移行しやすくなります。復習を繰り返すことで忘れる部分が減少するのです。
本を付箋だらけにするだけでは意味がない|せめて再読する
時々付箋だらけになっている本を見かけることがあります。あるいは自分の本の中にもそんな本があるかもしれません。一見すると、非常に読み込まれた努力の跡のように見えます。
しかし実際にはペタペタと付箋を貼って、安心してしまっているケースが少なくありません。
付箋を貼ってもどの文章を重要と感じたのか、ラインを引くなどのチェックをしてなかったり、付箋にメモを書き込んでいない場合、数カ月後にその本を開いてみると、どの文章に重要性を感じたのか、わからない状態になっています。
前述したように、復習ができるように、付箋にメモを書き込んだり、ノートに整理するなどしなければ、ただの付箋だらけの本になってしまいます。ただの付箋だらけの本にしないためには、せめて再読をしましょう。
付箋を貼った部分を再読しましょう。復習効果が得られます。人が忘れてしまう仕組みは忘却曲線(エビングハウスが提唱)として知られています。忘却曲線から考えられる有益な復習のタイミングは、翌日・1週間後・1ヶ月後です。このタイミングで、せめて付箋を貼った部分を再読しましょう。
まとめ
以上のことを繰り返していくうちに、「あの本に書いてあったこと」が、「自分の言動」にうつり込んでいくようになります。
ここまでくると、それは自分のものとして、何度でも再生可能な自分の知識の一部として理解していることになります。
このように、思考が展開しはじめている時、自分の仕事ぶりに変化が起きていることに気づきます。これが本の読み方のコツで、最重要のポイントだと思います。
この辺から、人生が変わっていきます。収入がステップアップしていく瞬間です。
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