本を読んだ方が良さそうだが、なかなか読む時間がないという方がいます。少ない時間の中でも本が読めるように、速く読む方法を紹介します。いわゆる速読術ではありません。いくつかのコツを実行するだけです。
本を早く読むコツを身につけて、本を読む量が多くなれば、当然読書効果は大きいです。たくさん読んだ方がいいです。
当記事では本を早く読む方法を紹介致します。
本を早く読む方法|コツがわかれば誰にでもできる
本を読まない人は、読む時間がない、といいます。しかし、その結果本を読まなかった人たちは、社会人になってから落ちこぼれる可能性が大です。なぜなら本を読んでなかったので、会社の中でやり取りされる言葉の意味・自分に対しての仕事の指示の内容が分からないからです。
一般的な会社員の場合、書類の文章を読むことが多いですし、書く事も多いです。しかし、本を読んでいないので、言葉を知りません。読む事も書くことも苦手です。仕事ができるできない以前のことです。
社会人が本を読むということは、趣味や娯楽ではない人が多いです。本を読む時間がないという人はそこを誤解していると思われます。社会人としての基礎能力をつけるためにも、本を読む事は必要です。
本を読む時間が少ないなら、速く読む方法を身につけましょう。
本を早く読む方法は4つ|主にビジネス書の場合
当記事で紹介する本を早く読む方法は、いわゆる有料の速読法のようなものではありません。部分的に似ている部分はありますが、紹介する方法を使って本を読む事で、現状よりも遙かに速く読むことができるようになるはずです。
本を早く読む方法1|自分の知識を使って読む
この方法は、同じジャンルの本を読み続けるときに有効な方法です。初めてのジャンルで何が書かれているのか、全く分からない本を読む場合には、向いていません。
同じジャンルの本を複数冊読み続けることで、早く読めるようになります。登場する言葉やセンテンスなど、以前に読んだ本と類似した言葉が登場してくるからです。以前に読んだ本から頭の中で、言葉の意味を検索し引用できます。
この状況を重ねて、たくさんの本を読んでいくと、本を読むスピードがドンドン加速(言葉の意味が分かる部分は内容が分かるかから)していきます。これは、認知科学者の苫米地英人さんが、「年収が10倍になる速読トレーニング」の中で紹介している方法です。何かに特化して勉強する・調べる等という場合に最適な方法です。
本を早く読む方法2|脳内音読しないコツ
実は本を早く読む事を邪魔しているのが、無意識に行われている脳内の音読です。外形的には黙読をしているので声に出す音読はしていないのですが、子供の頃の黙読のクセが残ったままの人は、頭の中で音声化しているケースが戸手も多いです。
長年のクセになっていて、頭の中で音読することをすぐにやめることは、簡単にはできないという人もいると思います。例えば、「あー」と言いながら読んでいくと、文字の上を視点が滑るように進んでいくことに気がつくと思います。頭の中で音読して読んでいる感覚とまるで違って感じるはずです。
個人差はありますが、この方法だけでも、現状の2倍くらいのスピードで読めるようになる人は少なくありません。試してみて下さい。
本を早く読む方法3|単語ごとにかたまりで読む
頭の中で音読して読んでいるクセがある人は、文章を文字ごとに読む傾向があります。しかし日常生活の中の場面を思い出してみると、「読む」ではなく「見る」事で意味を理解していることが、かなりあることに気がつくと思います。
テレビや広告などで、文字が表示されるとき、見慣れた文字やセンテンスだと、読むのではなく瞬間的に見ることで読み取っています。初めて目にする言葉の場合は読んでいますが、過去に見た記憶がある言葉は文字ではなく単語治して読み取っているはずです。
このことを利用して本を読みます。文字ごとに読むのではなく、単語ごとに読み取って進めていくのです。前述の音声化しない方法と併用すると、現状の2倍から3倍近いスピードで、本を読めるようになっていることに気がつくはずです。
本を早く読む方法4|読みたい部分・必要な部分だけを読む
この方法は、ビジネス書に最適な方法です。本を読み始めるときに、まず目的を決めることから始めます。本のタイトルと帯の情報や口コミ等の情報から何について書かれている本なのかを知ることができるはずです。
次に決めた目的を前提として、目次に目を通します。目的に関する重要部分とそうでもない部分が分かるはずです。この方法は、本の中の重要部分をかいつまんで読む方法です。
重要部分については、じっくり読んでいいです。そうでもない部分はさっと目を通すだけで、済んでしまう場合が多いです。重要なエッセンス部分のみを読む方法です。
本を早く読む方法は小説の場合
小説の場合の本を早く読む方法では、先に紹介した方法はしない方がよいです。
ビジネス書は、勉強のために読むことが多く、すでに持っている知識やスキルに関しては飛ばし読みをしても問題ありません。しかし小説の場合、文章を味わい行間を読んで、物語だけではなく人の心の動きや心象風景の表現の豊かさを味わうものです。
ストーリーだけを読むように、ななめ読みをする人もいるのかもしれませんが、その方法では小説を読む方法としては、あまりにももったいないです。小説を読む意味がなくなります。
小説の場合の本を早く読む方法では、先に紹介した4つの方法のうち、2番と3番が適しています。つまり「頭の中で音読をしない」と「単語あるいは文節のかたまりごとに読む」ことです。
また小説を読む場合は、知識を得ることよりも、物語や文章表現や人物の内面を考えながら読むほうが得られるものは大きくなります。小説をたくさん読むと想像力や思考力・読解力が高まります。何かの課題文として読むのでなければ、早く読むことよりも理解度を高める読み方のほうが向いています。
目安は1分間に400文字〜600文字です。文庫本の場合は、1ページの文字数がおおよそ600文字ほどですので、1分間で1ページ近くを読めているなら十分の速さと言えます。
また早く読む方法の1番で紹介したように、すでに知っている情報が書かれている本はだんだん早く読めるようになることを利用する方法も良いです。小説をたくさん読み続けることで、その領域になることは出来ます。読書に限りませんが、経験の量が増えれば、処理速度は早くなります。
小説を読む場合も、読むことと理解することを何度も繰り返していくと気が付かないうちに読書速度は早くなります。
本を早く読む方法|知恵袋に掲載されてる方法
本を早く読む方法は、ある意味では永遠のテーマなのだと思われます。知恵袋には何年も掲載されている方法もあります。
1)目で文章を追うスピードを早める。早く読むように習慣づけ訓練する。
2)文章を理解する脳のスピードが遅れている。やはり早く読めるように訓練し、努力を繰り返す。
3)読んでる途中で忘れてしまう部分があり、同じ部分を2度3度と読み直すことがある。ですのでメモをとりながら読むことで理解度を深めながら読むことで、返り読みをやめる。
4)読もうとする本が難しい言葉や興味のない分野の場合には、読了するまでにかなりの時間がかかる場合があります。課題図書などが決まっていない場合なら、自分が興味を感じる分野の本を選ぶことも重要です。
本を早く読む方法の本
前述したように、「脳内音読をせずに、ひと固まりごとに、単語の意味を読み取る方法」をとり続ける方法をとっていくと、本を読む速度は早くなります。
必要なのは、本を早く読む意識を持つことと、習慣化する努力を重ねることです。当記事では、本を早く読む方法を紹介している本を紹介します。
まとめ
本を早く読む方法には、有料のセミナーや講座で学ぶ方法も有ります。
しかし、現在の2倍から3倍程度の読書スピードにアップするだけなら、当記事で紹介した方法を試していただけると早く本を読めるようになった事を実感するはずです。
もっと速度アップをしたい場合は、有料講座やセミナーを検討してみて下さい。しかし、あまりに速すぎる読書は脳への定着率が低くなるという研究データもあります。よく検討した方が良いです。
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本を読むことのまとめ
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