本を要約するなら、知らないと損をすることがあります。本の内容を要約することは、どういう意味でしょうか?
また、要約する場合どの様なことに注意すれば良いか?要約とは、要するにどういう内容にすればいいのか、簡単に表すとはどうすればいいのか。
ポイントは、簡単にした場合、重要な文字や文を削除しないことにあります。
要約とは、筆者が伝えようとしたことを簡単にまとめることです。 感想は、読んだ人がどのように受け止めそして感じたかをまとめることです。
要約と要旨にも違いがあります。守るべきルールもあります。本の要約は書き方が分かれば、苦手ではなくなります。一緒に考えていきましょう。
本の要約の書き方|章ごとがコツ
本を要約するのには書き方のコツがあります。
ただし書き方を覚える前に知っておくべきポイントが3つあります。
本の要約の書き方①本を読みながらメモをとる・付箋を貼る
読みながら注釈をつける、メモをとる、こうすることで、情報を正確に把握できるようになります。
これで、読み返すよりも詳細を確認する場合の手間が軽減されます。
他には、知らなかった言葉をメモしておくのも良いでしょう。
内容の時間軸が複雑で分かりにくい場合は、メモが特に役立ちます。
ただし普段の読書経験が少ない方(月に1冊程度)の場合は、1回の読書だけでは、読み取れていない部分がある可能性があります。その場合、同じ本を3回程度は精読することをお勧めします。
本の要約の書き方②|要旨をみつける
要約は要点をまとめたものです。要点の中でも最も大切なことが要旨であり、著者が伝えたい最も大切なことです。
要点をまとめていくときには、この要旨に沿ってまとめていくことになります。
要旨を見つけるには、タイトルに注目し、本の最後の部分と最初の部分に注目することです。本の種類や著者の書き方で多少の違いはあります。しかし、多くの場合は、本の最後のまとめ部分にタイトルに関連する要点が見つかります。
タイトルと最後の部分と最初の部分を読んで、著者が一番いいたいことを考えて下さい。一言か二言で表現すると何か。それを要旨と考えて良いです。(あくまでも、多くの場合ですが)
本の要約の書き方③|本は要約して章ごとにまとめるのがコツ
初めに、1章をひとつの文章とみなして、段落ごとに大事だと感じたところを抜き取ります。
次に、指示語や文章の流れに注意し、1章分の要約を作る方法をおすすめします。
最終的には、章ごとに作成した要約を、定められた字数を意識しながら、最終的な要約としてまとめていくのがコツです。
また、制限字数によって、要約ががらりと変わります。 例えば、100~200文字であれば、筆者が一番言いたいところだけを書くことになります。
数千文字ということになれば、もとの文章の余分なところをそぎ落とした相似的な文章を書くことになります
章ごとに区別して要約するということは、文章全体を要約する前段階の作業です。 ですから、まず章ごとに要約はしておいた方が良いと思います。
本の要約の書き方④|本を要約するやり方は手順を知れば簡単
重要な文章を抜き出すだけでいいのか?、自分の考えを書くべきなのか?
ここでは、要約文の書き方のコツについて解説をします。
要約は決まった手順を踏むことで、簡単にできるようになります。
形式段落は、改行して一字空け、次の文が始まるものを言います。
意味段落は、同じ意味のまとまりをもつ文章を、グループごとに分けることを言います。
要約するときは、意味段落を整えて、文章全体の構成を把握してみましょう。
序論・本論・結論という構成になっている場合もあります。
要点とは、文章のなかで作者が要旨に関連することで一番伝えたいことです。 多くの場合は、章ごとにあります。
要点が見つかったら、印をつけておきましょう。
また、意味段落を見分ける際と同様に「よって」、「そのため」などの接続詞が文頭あるときは、そのあとに続く文章が要点(結論)となる確率が高いです。要約の書き方については、下記のページで詳しく解説しています。
本の要約は2つのやり方の注意点を知っておくこと
要約のやり方の注意点 1|要約の文字数
1つ目のポイントは、元の文章を何文字以内にまとめるのか文字数を把握しておくことです。
具体的には、「文章を何パーセント・何文字削るのか?」 を知ることです。要約の字数制限がないという場合もあります。
それが、それぞれの段落から要点や重要な内容を選び、取り出す文量の目安になります。 要約を書き始める前に、全体として何文字に収めるのかや、必要があれば段落や章ごとに何文字に収めるのかを決めておくほうが、簡潔な要約になりやすいです。
要旨と要約の違いを把握しておきましょう。
要旨は、文章全体の中で筆者が、最も伝えたいこと。
要約とは、要旨を中心に段落ごとの、要点をまとめたものです。
要約のやり方の注意点 2
2つ目のポイントは、元の文章の順番通りに並べること、要約文は元の文章の構造を変えないことが重要です。
文章の一部をつなぎあわせただけでは、要約とはいえません。 小論文の要約課題などでは、元の文章への理解力が試されているため、コピーした文章は、まったく評価されません。
あくまで自分の言葉で表現することが重要で、わかりやすくまとめるようにしましょう。
事実と意見とが混ざっている文章は、説得力がなくなるので、注意しましょう。基本的に、要約は元になる文書をまとめたものですので、要約者の意見は不要です。出題者から求められている場合のみ、意見を入れて下さい。
ですので文章の末尾に、「〜と思います。」という表現はしないことです。それは主観的表現だからです。
要約のやり方を練習
基本的なやり方を覚えたら、あとは練習をすることです。
理屈がわかるだけではなく、具体的に要約を書く練習を毎日繰り返すことで、要約はうまくできるようになります。
また、逆に言えば、普段から短い文章に要点をまとめる練習をしておかないと、日常業務の中で、要約文を理解したり発信することが難しくなります。
本の要約が出来るということは読解できた証拠
本の要約が出来るということは、実は意味が深いのです。再確認をすると、本の要約ができるということは、内容について理解が深まったことになります。
1)本の内容を深く理解できている
2)本や文章の内容を簡潔に表現することができる
3)相手の言葉を要点を押さえて簡潔にわかりやすく言い換えることができる
4)インプットした情報整理が早くできるようになる
本の要約が出来るということは、本を読んで自分で理解したという証拠なんです。軽くざっと読むだけでは、要点も要旨も正確に読み取れません。その状態で、要約を書き始めても、途中で行き詰まってしまいます。
また自分の言葉で要点をまとめていくことで、文章力が上がっていることも分かります。つまり、要約が出来るようになって来たということは、社会人の基本スキルである、「読解力」「語彙力」「文章力」「要約力」がついてきたという証拠でもあります。
本を読んで比較的自由に感じたことを書いていける読書感想文とは違います。要約文を書く方が難易度が高いです。更に高くなるのは、読書レポートや要約レポートです。
そして社会人の基本スキルの中でも「要約力」は、日々使う必要がある必須のスキルです。要約力という、わかりやすく要点をまとめる力が文章を書く場面でも、誰かと話す場面でも使われる必須スキルなのです。
著作権注意!ネットで本の要約を紹介する場合など
本の詳しいあらすじや要約を一般に公開すると、著作権侵害になる可能性があります。ですので、本が好きなので、ブログに要約を書いて、いい本を知って欲しいという気持ちからスタートしたことでも、著者から訴えられると犯罪になりますので、公開先は要注意です。
著作権は、あなどると大変なことになってしまいます。
自分で読むことについては問題ありませんが、ブログなどで掲載する場合は、要約ではなく、自分の感想として書く事です。言葉についても本に書かれていることは使わずに、自分の言葉で書くのです。
自分の感想の裏付けとして、本の一部が必要な場合は、ルールに則って引用をすることです。
読んだ本の簡単なあらすじや感想を書いている場合
論評したり、紹介したりするという目的のために、文章のごく一部を掲載する場合は、「引用」であるため、著作権侵害にあたりません。
本の表紙をスキャンやカメラで撮影してた内容を掲載している場合
本の表紙は、色々なデザインや写真が使われています。
批評・批判の内容にもよりますが、本の表紙のデザインそのものを利用した場合、著作権侵害になる可能性はあります。
本の内容を、そのままの文章で変えないままで書くこと。
違法かな?というのは直感的に分かると思います。
本の文章をそのまま書くことは、そのとおりで、本の内容をそのまま掲載しているのですから、「引用」とは言えません。
その本から学んだことを自分なりの表現でまとめるのは良いが、表現とか元の本の雰囲気をそのままになっているのは違法になる可能性があります。
まとめ
本を要約すると、内容の理解度が向上します。
要約するときは、自分の言葉で、順序を変えずに書くことが重要です。自分の意見や考えは含まないことです。
まとめる際の文字数に合わせ、言葉を変えることや、文章を削減することが必要です。
本の文章や表現をそのまま書くと著作権の侵害になる可能性があります。
自分なりの言葉に変えて書くようにしましょう。
要約する手順は、読むときはメモをすること。
次に段落ごとに、大事な内容をまとめ、章ごとのまとめを作る。
全体の流れを変えず、筆者の言っていることを、自分の言葉や類似語で表現すること。
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