語彙力(ごい力)とは、簡単に言えば、言葉をたくさん知ってることと、その言葉を使いこなせる能力です。
語彙力がないということは、言葉を知らないということですので、大人になってとても辛い思いをする可能性があります。
語彙力を上げる方法は、いくつかありますが、まずは言葉を知らないといけません。読書を始めるのが一番の近道です。
読書で語彙力が上がる
語彙力がないと大人になって辛い思いをすると前述しましたが、最初に感じるのは社会人として就職した時に始まります。
語彙力がないと困るのは
社会人として就職して感じるのは、先輩や上司が話している言葉が理解できないことでしょう。仕事を教えてもらっても、仕事がわからない以前に言葉が分からない状態になります。
そんな状態で仕事を始めても、褒められるような仕事ができるはずもありません。言葉が分からないので、上司から指示されたことではないことをしてしまうからです。
おそらく、朝礼で上司やリーダーが話していることも、何割か分からない言葉が混じっているはずです。上司や先輩にもそんな頃があったはずですが、彼らはもはや何が分からない言葉だったか覚えていません。
ですから、語彙力は自分の努力で上げていくしかないのです。
語彙力がないと家庭でも困ることが
語彙力がないことで困ることは、家庭でも起きます。主に家庭内でのコミュニケーションに関することです。
気持ちを表すのが下手な人、という言い方をしますが、実は気持ちを表す言葉を知らないので使えないことが理由になっている場合が多いです。
本人の方は、うまく表現できないもどかしさでイライラしてしまいます。一般的に、家庭では無口な男性が多いような印象がありますが、何割かは場面に応じた適切な言葉を知らないことが原因しています。普段、本を読まない人なら、ほとんど間違いありません。
夫婦の間でも、互いに労りの言葉の表現をもっと知っていれば、悪い雰囲気にならずに済むこともあります。つまり、平和な家庭を築いていくためにも、語彙力は必要ということです。
語彙力には2つの側面|言葉を知ることと言葉を使えること
簡単に言えば、語彙力を高めるとは言葉をたくさん知ることと、その言葉を使えるようになることです。
語彙力を上げる方法として、書くこと・話すことが推奨されているネット記事などあります。例えば、日記を書く・ブログを書く・読書感想文を書くなどです。しかし、実際にはそれは言葉を知った後のことです。
たくさんの言葉を知らない段階で、書くことをしても出てくる言葉は、表現の幅が狭いままです。ですので、語彙力を上げるには、まず知らない言葉を知ることから始めないと始まりません。
まずは、たくさんの言葉に触れることです。方法はいくつかありますが、手軽に始められて、自分の都合のいいタイミングでできて、繰り返しできるものは読書することが一番です。
紙の本でもいいですし、電子書籍リーダーで読んでもいいですし、スマホやタブレットに電子書籍アプリをインストールしてもいいです。
自分がやりやすい方法を選びましょう。本を読む目的の中で、今回の場合は、語彙力を向上させるためですから、辞書を引くことになります。
電子書籍ならリーダーでもスマホのアプリでも、辞書が内蔵されていて、瞬時に使えるのでおすすめです。
読書で語彙力が上がる|読書量と語彙力の関係は比例する
読書量と語彙力は比例します。
「読書習慣が語彙知識に及ぼす影響」など、読書と語彙力の関係に関する研究論文は多いです。またベネッセと朝日新聞社の語彙力に関する調査などでも、明確に示されていることは、「読書量が多い人ほど、語彙が豊富である」ということです。
これまであまり読書をしてこなかった方は、習慣的に読書をすることを始めていくことは、最初やや大変かもしれません。それは、読み始めて、すぐに知らない言葉、意味がわからない言葉、読み方が分からない漢字が登場するはずだからです。
しかし、今では無料の感じアプリも高機能になっており、瞬時に簡単に、読み方や意味を教えてくれます。電子書籍で読むならば、辞書は内蔵されており、文字をタップしたり、長押ししたりすると、電子書籍を開いた画面の中に小さいウインドウが開いて教えてくれます。
10年前(例えばです)と比べると、読書をしやすい環境は圧倒的に、今の時代の方が簡単で便利になっています。
ですので、読書を始めて、やや大変な部分はすぐに解決するはずなので、乗り越えてください。分からない文字や言葉を調べるという作業は、読書量が増えていくと、だんだんと減っていくはずです。
最初のうちは、すぐに覚えられずに、同じ文字や言葉を何度も調べることがあるかもしれませんが、だんだんと減っていきます。辞書で意味を調べる回数が減少することこそが語彙力が少しずつ増え始めている瞬間です。
語彙力を鍛えるには読書をしてからアウトプットする|書くこと・話すこと
「読書をしているのに語彙力が増えない」という人もいるかもしれません。
本を読んでいるのに語彙力が向上しない原因が2つあります。
1)読書量が少なすぎ
2)読む(インプット)だけでアウトプットしていない
語彙力をつけるための読書量
これまでに月に1冊も本を読んでいなかったという人からすると、月に2冊も読めば、かなり読んだ感があるかもしれません。
しかし、語彙力を高めたいという目的を持って、読書をするなら、月に3〜4冊のペースで読み続けていけば、半年後くらいには、ある程度の語彙力がついている可能性はあります。
そのペースを守って1〜2年経過した頃には、語彙力はそこそこに向上しており、実は副産物として、上司からの好評価があるはずです。2〜3年後の給料が楽しみという状態になるはずです。
なぜかと言いますと、語彙力がないとわかっていても、気にせず過ごしてしまう人が多いからです。まず直ぐにできる対策がいくつもあります。実行しましょう。
語彙力を高めるにはアウトプットすることで加速する
冒頭で紹介しましたように、語彙力とは言葉をたくさん知っていて、使いこなせる能力です。実は、知ってることは大事なことですが、使えることとは違います。つまり、ただ読んでいるだけでは、「知ってるレベル」から「使えるレベル」にならないということです。
例えば、自分が後輩社員に仕事を教える場面を想像するとわかります。商品やサービスについての知識がついても、後輩社員が理解しやすいように教えることは、難易度が上がるはずです。
語彙力を高めることも同じです。読書によって、文字や言葉を理解できるようになったら、実際にその言葉を使えるようにならないと、語彙力は身につきません。言葉を使えるようになるには、アウトプットの繰り返しです。
書くことと話すことです。一番やりやすい方法は、本を読んだら、その後で、感想文を書くことです。もちろん、誰かに見せたりする必要はありません。
ただし、見せると指摘を受けて修正をすることになりますので、さらに語彙力はパワーアップします。話すことも良いです。同じ本を読んだ友人知人と話してもいいですし、読書好きのSNSで、感想を述べ合うコミュニティもあります。自分から発信すること、アウトプットを繰り返していくことで、語彙力はどんどん身についていきます。
まとめ
大人になって、社会人となって、言葉を知らないと本当に苦労しますし、会社員であれば、語彙力がないと仕事ができない人として見られてしまいます。
当然、評価も給料も上がりません。
読書をして、ノートに感想文を書いてください。月に3〜4冊繰り返して続けていくと、だんだんと語彙力は向上します。時間がないという人がいますが、評価や給料を上げるためだと思えば、モチベーションになりませんか。
お金がかかるという人もいるかもしれませんが、制限付きですが、無料で読める電子書籍もあります。ジャンルは、ビジネス書がおすすめですが、小説でも良いです。語彙力を上げたいなら、漫画は役に立ちません。
中には良い漫画もあることは知っていますが、語彙力に関して言えば、漫画は役に立ちません。
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